特集 2023年11月23日

ゴルフ場の中を通る道路が気になる

茅ヶ崎市「スリーハンドレッドクラブ」を通る道路

まず最初に訪れたのは、私が住む綾瀬市からもそう遠くない茅ヶ崎市の北部に位置する「スリーハンドレッドクラブ」である。

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クラブハウスの前に巨大なソテツがそびえており、南国っぽい雰囲気だ

ゴルフ場の中央部やや西寄りを、道路が南北に貫いている

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道路の入口はトンネルになっており、いささか恐ろしげな雰囲気であるが……
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トンネルを抜けると、頭上にネットが張られた道路に出た
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少しの間、ネットゾーンが続くが閉塞感はあまりない
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振り返るとゴルフコースが見え、むしろ開放的でさえある​​​​
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ネットの上にはOBのゴルフボールがたくさん転がっているが――
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それ以上に数多く引っかかっているのが松葉である
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太陽の光に照らされた無数の枯れ松葉は、ちょっとした現代アートのようだ
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道路はネットゾーンを抜け、緩やかな坂道を上っていく

この道路の左右にはフェンスが巡らされており、松を始めとした木々が連なっている。しかしながら木の密度がそれほどでもないためか鬱蒼とした感じはなく、むしろ並木道のような雰囲気だ。歩いていて気持ちの良い道である。

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車や人の姿もちらほら見え、抜け道やウォーキングコースとして利用されているようだ
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途中にはゴルフ場を管理するための施設があるのだが――
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その一角には、「堤明神社」なる神社が祀られていた

「堤(つつみ)」とはこのゴルフ場がある一帯の地名である。おそらくゴルフ場を作る際に、敷地内にあった神社を移転したのだろう。

昭和前期に築かれたゴルフ場は、かつての里山に位置することが多い。小高い里山には神社が祀られていることも珍しくなく、先ほどの「小田急藤沢ゴルフクラブ」の敷地内にもゴルフ場ができる前から鎮座している稲荷社が現存するそうだ。

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さらに進んでいくと、横断歩道の標識が目に留まった
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東西のコースを行き来するための門があるのだ。ゴルフ場の道ならではである
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道路は丘陵の峠を越え、少しずつ下っていく
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紅葉の時期ということもあり、良い感じに色付いた木々も見ることができた
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やがて道路はゴルフ場を抜け、麓の住宅地へと出た

ゴルフ場を大胆に貫通しているこの道路であるが、やはりゴルフ場が築かれる前から存在していた道筋を踏襲しているようだ。里山を越えて南と北の集落を連結する、昔ながらの生活道路なのである。

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