茅ヶ崎市「スリーハンドレッドクラブ」を通る道路
まず最初に訪れたのは、私が住む綾瀬市からもそう遠くない茅ヶ崎市の北部に位置する「スリーハンドレッドクラブ」である。
ゴルフ場の中央部やや西寄りを、道路が南北に貫いている
この道路の左右にはフェンスが巡らされており、松を始めとした木々が連なっている。しかしながら木の密度がそれほどでもないためか鬱蒼とした感じはなく、むしろ並木道のような雰囲気だ。歩いていて気持ちの良い道である。
「堤(つつみ)」とはこのゴルフ場がある一帯の地名である。おそらくゴルフ場を作る際に、敷地内にあった神社を移転したのだろう。
昭和前期に築かれたゴルフ場は、かつての里山に位置することが多い。小高い里山には神社が祀られていることも珍しくなく、先ほどの「小田急藤沢ゴルフクラブ」の敷地内にもゴルフ場ができる前から鎮座している稲荷社が現存するそうだ。
ゴルフ場を大胆に貫通しているこの道路であるが、やはりゴルフ場が築かれる前から存在していた道筋を踏襲しているようだ。里山を越えて南と北の集落を連結する、昔ながらの生活道路なのである。