特集 2023年3月7日

夜パフェは空洞がありがち

札幌には「夜パフェ」という文化がある。

飲み会の帰りにパフェを食べるというものだ。締めパフェともいうらしい。

この夜パフェ、調べてみるとやたらとおしゃれである。パフェはもともと華やかな飾りつけであるものの、輪をかけておしゃれなのだ。

今回、実際に札幌で夜パフェを食べてみたのでそのおしゃれ具合をお伝えしたい。

1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。

前の記事:「ひつじさんのつぼ押し」という最高の旅のお供について


パーフェクトなデザート、「パフェ」

パフェ、それはおいしい。「パーフェクト」が語源と聞いたことがある。おいしいし完璧だもんな。

一日のいつに食べるべきという定めはないが、なんとなく日中にカフェやファミレスで食べるもの、といったイメージがある。

IMG_7292.jpg
最近食べたパーフェクトないちごパフェ。

ところが札幌は飲み会の締めにパフェを食らう。

沖縄では締めにステーキを食べると聞いたこともある。日本の端っこに位置する地域は飲み会の締めに特徴を持たないといけない決まりでもあるのか。

いったん広告です

夜パフェその1 完全にバーの雰囲気~Parfaiteria PaL~

すすきのの夜パフェ屋さんを調べてみると、深夜の1~2時まで営業しているところが結構ある。本当に締めに食べる前提だ。

その中でも「夜パフェ専門店 Parfaiteria PaL(パフェテリア パル)」というお店にきた。かなり有名店らしい。

口コミで夜が深まるにつれて結構並ぶとあったので、今回は飲みに行く前に食べに行くことにした。0次会パフェだ。

IMG_6584.jpg
「一日の〆に美味しいパフェを食べて良い夢を」いい言葉だ。

エレベーターでお店のあるフロアまで上がると、特に誰も並んでいる様子はない。

IMG_6528.jpg
待ち時間0分だ!やった~!

でもこの表示をわざわざ用意しているということは時間帯が違ったらそれなりに待つということだ。すごい。

店員さんがすぐに出てきてくれて、席に通される。店内にはジャズが流れており、薄暗くて完全にバーの雰囲気だ。

IMG_6534.jpg
テーブルがスナックにある模様だもん。

わたしは苺のパフェ、友人はピスタチオのパフェをそれぞれ頼んだ。

IMG_6538.jpg
頼んだパフェの説明のカードをもらった。
IMG_6542.jpg
カタカナがたくさん。それっておしゃれってことだ。

そこまで待つことなく、パフェが到着。 

IMG_6557.jpg
手前がいちごパフェ、奥がピスタチオパフェ。

こんなにおしゃれなことあります????

かわいいしきれい。広末涼子じゃんそんなの。興奮しながら食べる。

IMG_7509.jpg
あまりのおいしさに鼻の下を伸ばしてしまった。

モンブランのように巻かれている甘酸っぱい苺のクリームめちゃめちゃにおいしい。やっぱりいちごは裏切らないな、と思う。

上に乗っかっているチョコレートはビターめで、大人向けのお店であることを認識する。お酒にも合いそう。

いったん広告です

おしゃれすぎると空洞が現れる

気になったのが友人が頼んだこのパフェだ。

IMG_7941.jpg
このパフェ、
IMG_6550.jpg
空洞がある。

パフェって下の方はクリームとコーンフレークでぎっしりなものじゃないのか。ドーナツの穴みたいにわざと空間を作ることで抜け感を演出しているのか。

IMG_6570.jpg
空洞にメス(スプーン)を入れる友人。

食いしん坊の筆者からすると、この空間にぎちぎちにコーンフレークを詰めてくれよと思ってしまうが、それは野暮な要求なのかもしれない。

おしゃれであるということは、空洞を食べるってことなのか。

⏩ 次ページに続きます

▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>
20240626banner.jpg
傑作選!シャツ!袋状の便利な布(取っ手付き)買って応援してよう

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ