いつものゴミ出しファッション
通常はパジャマでゴミ出ししている。
生活感がにじむ、何の変哲もない朝。どうオシャレに変えようか。
1. 燃やせないゴミコーデ
とりあえずこの色味に合わせて服を選んでみよう。
家中の服を引っ張り出してきて、青みどりっぽい服で全身そろえてみた。
そのまま出勤できる度 ★★★★★
着替える時間 5分
ほとんど普段の私服と同じである。
見慣れているせいもあって、個人的にはとくに代わり映えしない。
いきなりオシャレ迷子である。手探りで始まったゴミコーデ。正解がわからない。
ファッションデザイナーにアドバイスをもらう
先日ファッション系の展示に行ったのだが、会場にファッションデザイナーご本人を発見。
「アドバイスをもらうチャンスだ!!」と思った。
……いきなり相談したら怒られるだろうか。でも、こんな機会めったにない!!
決意を固め、勇気を出して話しかけてみた。
そうか!当たり前のことだが、文字の色も一つの色だったのか!!
全く気がついていなかった。
こんなこと相談したら笑われるかと思っていたが、かなり真剣に話を聞いてくれた。
他のゴミについても相談にのってもらい、気づけば30分ぐらい立ち話していた。
真摯に対応してくれたデザイナーさんにお礼を言い、展示会場を後にした。
プロが「ゴミ袋はいい素材」と言ってくれたことにより、オシャレコーディネートへの希望が見えてきた。
よし!このアドバイスをもとに、コーディネートしよう!!
2. 燃やせるゴミコーデ
そして出来上がったコーディネートがこちら。
そのまま出勤できる度 ★★★☆☆
着替える時間 15分
言われた通り、基本黒ベースで、差し色にゴミ袋の黄色を入れてみた。
アウターは、使い捨てレインコートである。
そのままだと合羽すぎるので、切ったりして加工する必要がある。10分ぐらいかかった。
ゴミを持っていなかったら、ただレインコートを着た人だが、ゴミを持つことにより、「ゴミ袋と合わせてコーディネートしているんだ!!」ということがわかる。
まさに、ゴミ中心コーディネート!
よし!コツをつかんできたぞ!!この調子でどんどんコーディネートして行こう!
3. ダンボールコーデ
着こなすとこんな感じである。
そのまま出勤できる度 ★★★★★
着替える時間 5分
これはもう、雑誌に載っていてもおかしくないレベルにオシャレなのでは!?
今回のポイントは、ダンボールのラベルと、タイツの色を合わせているところだ。
友人達に写真を送ったら、「オシャレ!」「決まってる!」「ルミネの広告!」などなど、肯定的な意見がたくさん来た。
さらに嬉しかったのが、この服のまま遊びに行ったら、
「コートが濡れたダンボールっぽい」と言われたのだ。
ついに、ダンボールを持たなくても、ダンボール感がにじむ究極のゴミコーデに!!
4. 新聞紙コーデ
新聞を捨てるということは、普段から新聞を読んでいるということだ。
このクールさをいかしつつ、コーディネートしていきたい。
そのまま出勤できる度 ★★★★☆
着替える時間 55分(スタバの買い出し含む)
英字新聞柄のシャツはメルカリで購入。頭がよさそうに見せたかったので、友人にメガネを借りた。
スタバのコーヒーを持っているとさらにオシャレかなと思い、急遽買いに走ったのが功を奏し、クールインテリコーデに!
新聞紙のポテンシャルの高さのおかげでかなりクールになった。
このまま仕事に行ったら「そのシャツ80年代の漫画のトーンじゃん(笑)」と言われ、
オシャレなのかやや不安になる。
5. せんていゴミコーデ
このナチュラルなオシャレさを壊さないようにコーディネートしていきたい。
出来上がったのはこちら。
そのまま出勤できる度 ★★☆☆☆
着替える時間 7分
撮影中、通りがかる人々に、
「何あれ?赤い帽子かわい〜!」
という声がちらほら聞こえてきた。まさかゴミを抱えているなんて、誰も思っていないのだろう。ちなみに、赤い帽子は手づくりで、服は元森ガールの友人に借りたものだ。
ちなみに我が家には木がないので、せんていゴミが出ない。
一番入手困難なゴミである。
でも記事のためにどうしても欲しい……!!思っていたところ、
近所でせんていするらしいという噂を聞いた。
もしかしたらもらえるかも!と思い、駆けつけ、その場にいたおじさんに交渉する。
オシャレのために、人の家のゴミをもらいに行くという初めての経験をした。
6. プラゴミコーデ
オシャレな人は、季節感を気にして服を選ぶと聞いたことがある。
12月といえばクリスマスを意識しないわけにはいかない。
そのまま出勤できる度 ☆☆☆☆☆
着替える時間 10分
「誰かに夢を与えられる存在になりたい」という願いは、ゴミ出しで叶えられることを発見してしまった。
7. 缶ゴミコーデ
磨きがかかってきたゴミコーディネート。
次はもっと高級感のあるファッションを目指していきたい。
宝箱に入れたらもっとその輝きが増すのではないか?
よし、やってみよう!
ここに空き缶をいれると……
ぐっとゴミの価値が上がった。
宝箱を持つとしたら、あのファッションしかないよね!
そのまま出勤できる度 ★☆☆☆☆
着替える時間 8分
沢山入っている方が黄金っぽい。
ゴミが増えるほど嬉しくなる、という魔法の箱をつくってしまった。
結局どれが一番オシャレなのか
いろいろなタイプのファッションが出来上がったので、オシャレな友人達に、どれが一番いいか選んでもらった。
「オレンジ差し色がオシャレ」「雑誌にのってそう」「ほぼルミネの広告」などなど、肯定的な意見がたくさん来た。やった〜!
ここ1ヶ月ゴミコーディネートをやりすぎて、普通の服を来ているだけでも、
「今日の服オシャレじゃん!何ゴミ?」と聞かれるようになった。
紅白の小林幸子みたいな、ステージ衣装にも挑戦してみたい!という野望も生まれ、日々カッコいいゴミを探している。
あの黒いゴミ袋は今
小さい頃、ゴミ袋といえば、黒だった。
黒い袋はもうゴミ出しには使えないけど、
せっかくなので、コーディネートしてみよう!
黒でそろえると、かなりカッコいい!
もう使えない黒いゴミ袋は、90年代レトロアイテムと言えよう。
1周回って再び流行るときが来るかもしれない。
ちなみにこの服は、デイリーのオシャレ番長、ナミノリさんが記事で制作した服をいただきました!
とてもいい服をありがとうございました。
ゴミだって、コーディネートすれば、ファッションアイテムになる。
あなたが今捨てようとしているゴミも、もしかしたらオシャレファッションアイテムかもしれない。