特集 2023年10月22日

遠くのビルを同定するときはニトリを探せ(展望台趣味~相模原、厚木編)

今年の夏は展望台にずっと行っていた。

ビルの上の展望台ではなく、山や公園に突如として現れる展望台だ。

そこから都心を眺めていた。

その展望台の魅力を語る記事の続きである。

今回は相模原と厚木の2か所の展望台です。地形が手に取るように分かるぜ。
前編「郊外の展望台から都心を眺める(稲城・川崎・入間編)」

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:そうめんつゆに入れてうまい缶詰はどれだ(デジタルリマスター)

> 個人サイト webやぎの目

グリーンタワー相模原

「相模原」がよく分かっていない。
東京を西に進んで多摩川を越えると川崎・横浜、そこを越えるとだいたい「相模原」。そういう認識である。

そんな広くて平らな地、相模原に塔がある。

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グリーンタワー 相模原

公園に塔が突然あらわれる。かまぼこ型の窓が欧風でいかめしい雰囲気だ。

先が尖っている
エレベーターで登るとこのパノラマ
代々木のドコモのタワーが見えるけど、あんなに低かったっけ?
途中の多摩丘陵がじゃまして下の方が見えない(カシミール3Dで作成した地図に加筆)
2か所の位置関係を横から見たところ。途中までずっと高い(カシミール3Dで作成した地図に加筆)
同じ理由で新宿のビルも埋まって見える

多摩丘陵の存在感と、滅びた文明のようでぞくぞくする。 

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高低差を横から堪能する

そしてこの周辺の地図を見ていて気になる場所があったのだ。

2つの川に挟まれたまっ平らな台地がある。

相模川が作った河岸段丘の一面だが、もうひとつの川(中津川)にも挟まれて平らさが際立っている。(中津台地)

ここをタワーから見ると…。

2面の高低差が横から見える!いまおれは河岸段丘を見ている!

高低差にバイブスを感じてもらえただろうか。河岸段丘は次の展望台でも登場するからお楽しみに!

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景色の同定はまずニトリから

このタワーからは水道道路が見える。水道管の上に施設された真っすぐの道路だ。各地にある。

緑化された遊歩道がまっすぐ通っている

先に見えるのは南町田のタワーマンションだ。 

その根拠はニトリの看板。

展望台から写真を撮っているとニトリの看板が目立つ。どこにいてもニトリの看板だけくっきりわかる。まずはその方向のニトリを探し、それを手がかりに見えている景色を推定する。

景色の同定はまずニトリから。

ニトリの看板の視認性がヤバい。 

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相模原の主要な場所が見える

ニトリのほかにも気になる建物を調べていた。

懐かしい小田急のマークは町田のビル
少し離れたところにあるビル群は橋本だった
この管制塔は座間基地だ

こうして並べると相模原の主要な都市がよく見える。相模原の平らさを実感する。

相模原を満喫するための展望台と言えよう。

相模原が良く分かってない、といいながら降りる頃には、やっぱり中世からの要所だからな!などとわかったようなことを言っていた。

⏩ 厚木の展望台から多摩田園都市がまるわかり

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