第一印象は恐怖
チュウ子さんと知り合ったのは「妖怪盆踊り」というイベントだった。化けわらじと初めて会い、チュウ子さんはかなり怖がっていた。

第一印象で恐怖を植え付けてしまった化けわらじだったが、しばらくすると打ち解けたので、お互いに名刺交換をした。
チュウ子さんは、中野で小動物向けの小料理屋さんを営んでいるそう。なんと、この度日時限定で人間のお客さんも呼ぶことにしたとのこと。
ネズミの小料理屋さん……?
……実際にはチュウ子さんのお店がある場所は、「una camera livera」という中野にあるシェアスペースで、日替わりで違う方がお店を開いている。
チュウ子さんは月に数回ここのスペースを借り、「小さなネズミだからできるおもてなし」をコンセプトにお店を開いているとのこと。これが「人間のお客さんOKの日」にあたるわけだ。
おもしろそう!これは行ってみるしかない!!
店が見つからない
中野駅から歩くこと10分。繁華街を抜けて人がまばらになってきた。友人と一緒に探すも、全然小料理屋らしき店が見つからない。
住所はこの辺なんだよな……。



ネズミがやっているお店だから看板もこんなに小さいのか!!

そのときガラガラっと戸が開く音がした。

チュウ子さん「お待ちしてましたよ。こちらにどうぞ〜」
わ〜!チュウ子さんだ!!!お出迎えしてくれた〜!!
チュウ子さん「たまに後ろに人間の姿が見える人がいるけど、守護霊的なものと思ってください〜」
私は霊感がないので一切見えなかったが、人によっては見える人もいるらしい。あまり気にしなくていいそうなので、深く考えずさっそくお店に入ろう。

席は5席だけ、チュウ子さんが目の前でお料理を作ってくれたり、お話してくれる。小さな屋台みたいだ。
チュウ子さん「ワンオペでやってるんで、全部小動物サイズなんです。お腹いっぱいは難しいかも」
1人でお店を切り盛りするのは大変だろうな。そのうちバイトのネズミを雇ったりするのだろうか。

小動物のお客さんが多いので、箸も小さめらしい。
「人間の方用もありますよ〜」と言われたが、せっかくなのでこちらの箸で食べよう!
ネズミのおもてなし


無理しないで!!ワンオペなんだから!!



いろいろ食べたいので、おつまみ3つと飲み物が1つのセットを注文しよう!
ボトルキープもできるんだ〜!と思ってふと横を見たらキープしている人がすでにいた。

写真では分かりづらいが、超ミニサイズの焼酎である。

料理がおいしい


みんなすっかりチュウ子さんの虜である。何していてもかわいいのだ。

お供物用のあの小さいビールだが、このジョッキに2杯つげるそうだ。

本来であれば一気飲みする量のビールだが。ジョッキが小さいので、なんとなくちびちび飲む。ビールで日本酒みたいな飲み方をしている。

ちっちゃいお箸で食べるちっちゃいぬか漬け。こちらもネズミになった気分である。