中華喫茶のナポリタン
3箇所で懐かしくないナポリタンに出会えた。まず中華喫茶のナポリタン。
「中華喫茶ってなんだ?」と思って行ったら、確かに中華喫茶だった。
中華料理を出す喫茶店。店内は最近のポップスっぽい曲がかかっていた。中華にも喫茶にも寄らず混沌を引き立てていてとても良い。
喫茶側からやってきたであろうナポリタン。カレーやアジフライ定食もあってそんなに浮いていなかった。
注文をして「最近の曲っぽい曲」をぼんやり聞いていたらナポリタンが来た。
粉チーズとタバスコを一緒に置いてくれた。ここがかなり懐かしい。
しかし食べてみると新鮮なところもあった。まず麺が少し細い。ツルツルした感触があってさっぱりしている。おいしい。あとマッシュルームがたくさんあって嬉しい。
天津飯がよぎったところ以外は特別中華料理っぽさもなく黙々と食べていると、新しくお客さんが入ってきた。
あの人はラーメンとか頼むのかなと思い、ラーメンの横でこのナポリタンを食べる自分を想像した。
これがすごくしっくり来るのだ。中華料理に思えてくる。
ラーメンや餃子に囲まれながら食べる、ケチャップのとろみのついたさっぱりめの麺。具はマッシュルームとタマネギとピーマン。こういう中華料理あるんじゃないかな。
そんな気持ちになったらもう、全然「昔懐かし」ではない。環境によって懐かしくなさをブーストさせてもらえるナポリタンだった。
中華喫茶 川ばたのナポリタン
懐かしくなさ ★★★☆☆
環境によって段々中華料理に思えてくるナポリタン。こんな国境の越え方あるんだ
つけナポリタンドッグ
銭湯のようなカフェで話題のお店。
つけナポリタンまでは聞いたことがある。そこにドッグが加わり、より遠くに連れて行ってくれそうなのでここを選んだ。
店内も銭湯をモチーフに装飾があってすごく楽しい。窓際にケロリン桶がシャンパングラスみたいに積んであり、日差しを受けてキラキラしていた。
なんて懐かしくないナポリタン。
つけナポリタンだ!ケチャップを焼いたあの味がする。おいしい。麺の方にもスープの方にも野菜がたくさん入っていて、旨みや歯応えを存分に感じた。
肉汁溢れるフランクフルト。ナポリタンではあり得ない所作でハフハフ食べた。かなり懐かしくない。
見た目から味まで新鮮で楽しくておいしかった。しかし食べ終わってみると口の中にはケチャップ味の刺激が残っていて、ここでやっと懐かしいナポリタンを感じた。ナポリタンのあとのコーヒーがおいしい。
エスディーコーヒーのつけナポリタンドッグ
懐かしくなさ ★★★★☆
つけナポリタンだし皿が桶だしフランクフルトが乗っていてかなり懐かしくない。でも味の方は、みんなが好きなあのナポリタンの味。