特集 2023年5月19日

食材持ち込み可のいちご狩りで120%いちごを楽しむ

春だしいちご狩りでもするか、と調べていたら近所にいちご農園があることを知った。しかも好きなソースや食材が持ち込みが可能らしい。気になるので行ってみました。

1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。

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いちご狩りは行くまでがピークと思っていた時期が私にもありました

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いちご狩り、エンタメとしてちょっとなめていました。

これまでの人生でいちご狩りに行ったのは2回だ。

一度目は子供の頃に家族で行き、帰りに駐車場でミツバチに追いかけられ悲鳴を上げたら父親に叱られたという嫌な思い出がある。

二度目は大学生の頃バイト先のメンバーで行った。制限時間20分と告げられ、ケチ臭いな、と思っていたら開始5分で満腹になってしまい、楽しみきれなかった。

こんな経験から筆者の中では「いちご狩りは始まる前が一番楽しく、実際行ってみるとそうでもないもの」という認識になってしまい、ほんのちょっと避けて生きてきてしまった。あとなんか遠出しないといけないイメージで面倒くさいし。

そう思っていたところにそこそこ近所にいちご狩りスポットがあると知った。「ichigos YOKOHAMA」さんというところだ。10品種のいちごを扱っていて、食べ比べをしたり、好きなソースや食材を持ち込んで楽しんでいいという。最高じゃん。

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早速来てみました。飛び出し坊やがいる。
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天井からいちごが降りてくる世界

広々とした温室の中に入ると、天井からたくさんのいちごが吊り下げられていた。

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パン食い競争式ってこと??

農園の方の説明と公式サイトの記載によると、吊り下げ式の栽培棚にすることでよりたくさんのいちごを育てられるそう。栽培棚は定期的に上下に移動する。摘んでいいのは下になっている栽培棚から、ということだった。

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足元が土じゃないので汚れとか気にしなくていい。すごい。

この栽培棚、というかこの農園のもっとすごいのは通路が広いのでベビーカーや車いすなんかでも通れるところ。どんなひとでも楽しめるって最高ですよね。

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いちご摘むための籠とはさみとタイマー、そして味比べられるシートをくれる。

今回は40分食べ放題のコース。大人2900円。
栽培棚その場で食べる式ではなく、テーブルを用意してくれているのである程度摘んでから戻ってきてゆっくり楽しめる。

10年ぶりくらいのいちご狩り、いざ。

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味と食感の違いを楽しめ!いちご狩り

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栽培棚の手前に品種を書いてある。これが10種類。楽しめる予感しかない。
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全体が赤くてヘタが反り返っているいちごが食べごろらしい。
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見つけたのでハサミで茎を切る。
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いえーい!取れた!

あの、なんかまだ食べてないけど全然いちご狩りって楽しいな。

近所で移動時間が短くて疲れてないのもあると思うけど、あとなんか怒ってくる父がいないっていうのもあると思うけど、楽しいな……。

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こんな感じでいくつか籠に乗せてテーブルへ。
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味比べのシートを埋めていく。

シートの中で知っている品種は「紅ほっぺ」くらいだった。

「よつぼし」というお米みたいな品種もあれば、「おいCベリー」とかいうおちゃらけたやつもある。 

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「かおり野」という品種から食べてみる。口に入れる段階からおいしい顔をしています。
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あまい!!

味比べシートによると、 「酸味少なく優しい甘さ。上品な香り」とのことだった。確かにすっぱくない。

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こんなものを食べてしまったらスーパーでいちごを買えなくなってしまう……
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面長のいちごに出会うのも一興。
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10種類全部がそろったぞ!

紅ほっぺは知っているだけあって、みんなが思い描いているいちごの味代表といった味をしている。筆者の表現力ではこれが限界だが伝わってほしい。

全種類食べてみた筆者独断のTOP3はこんな感じ。

第一位 かおり野
酸味   ★☆☆☆☆

甘味   ★★★★☆
歯ごたえ ★★★★☆

奇しくも一番最初に食べたもの。
酸味が強くなく、さらに実がしっかりしていて食感が楽しい。
第二位 やよいひめ
酸味   ★★★☆☆
甘味   ★★★★☆
歯ごたえ ★★★★★

おおぶりで酸味と甘みのバランスが絶妙でおいしい!
実が硬めで食べ応えがある。ちょっぴり産毛が多め。
第三位 おいCベリー
酸味   ★☆☆☆☆
甘味   ★★★★★
歯ごたえ ★☆☆☆☆

めっっっちゃくちゃ甘い。実がかなりやわらかい。
子供の頃に知ってしまったら舌の肥えた邪悪な人間に育っていたにちがいない。

食べ比べていくうちに味だけでなく、食感も好みに大きくかかわってくることに気づく。味はおいCベリーが一番好きだが、硬さがあるものが好きな筆者は総合的にかおり野をトップに置いた。

味と食感のバランスを求めるくらいにいちごを堪能している。これってすごく贅沢なことだ。

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まったく甘くない虚無のいちごを食べる時間もまれにあった。

同じ品種でも味にたまにムラがあり、まったく味のしない個体を食べる瞬間が筆者と同行者それぞれ2回くらいあった。これはひとえにわれわれの、いちごを選定するスキルが養われていないからに違いないのだった。通うしかない。

⏩ ラスト10分!持ち込みのソースや道具を発揮!

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