特集 2021年4月12日

宮ヶ瀬湖畔で過ごす夢の中っぽいバカンス

デイリーポータルZで「宮ヶ瀬湖」といえば、それは「宮ヶ瀬ダム」のことを指します(断言)。

ところが最近、個人的に宮ヶ瀬湖を訪れる機会があり、その周辺のなんとものどかな観光地感にものすごく感動してしまったんですよね。

そこで今回は、ダムだけじゃない、というかダム以外の、宮ヶ瀬湖周辺の魅力について書かせてもらえたらと思います。

1978年東京生まれ。酒場ライター、他。酒カルチャー雑誌「酒場人」監修をはじめ、いろいろとやらせてもらってます。(インタビュー動画)

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ダムだけじゃない宮ヶ瀬湖

宮ヶ瀬湖は、神奈川県愛甲郡の清川村と愛川町、そして相模原市緑区の3市町村にまたがって存在する、1998年にできたダム湖。

先日、ある仕事の関係で“都心から最も近い村”こと神奈川県の清川村に用事ができ、その流れで生まれて初めて訪れました。なので、僕がアクセスしたのはもちろん清川村方面から。

で、清川村方面からとなると宮ヶ瀬ダムは、ほぼ対岸ということになるんですが、

位置関係はこんな感じ

それでも湖に到着すると、

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完全にダム推し

さすがデイリーポータルZで見学ツアーが組まれるだけのことはあります。

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美しい水をたたえる「宮ヶ瀬湖」

「宮ヶ瀬湖畔園地」と「宮ヶ瀬水の郷商店街」

が、僕は、ダムのだいぶ手前。たどり着いた宮ヶ瀬湖の清川村エリアにある「宮ヶ瀬湖畔園地」、それから「宮ヶ瀬水の郷商店街」の雰囲気に、ものすご〜くやられてしまったんですよね。

このへん

今回は、この一画に焦点を絞って、その魅力を紹介できればと思います。

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「宮ヶ瀬湖畔園地」

清川村のなかの宮ヶ瀬湖に面した一部のエリアは、「宮ヶ瀬湖畔園地」として整備されています。その響きから一瞬、遊園地っぽいものを想像してしまいますが、あくまで「園地」。辞書をひくと「自然公園で、公園施設を設けた区域」というような場所。あえて、遠方からわざわざ訪れるような感じではなくて、上の写真のように、だだっ広い広場を中心とした公園になっています。

ただ、単なる公園にしては気合が入っていて、

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園内をロードトレイン「ミーヤ号」が周回していたり
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派手すぎないアトラクションがいくつかあったり

と、家族連れなんかでのんびりと過ごすには最高の場所。

で、それだけならまぁ、そんなに珍しくもない単なる大きめな公園ということになるかと思うんですが、隣接する「宮ヶ瀬水の郷商店街」という一画がこれまた最高なんです。

近くに鉄道駅があるわけではなく、アクセスは車やバイク、もしくは、本厚木駅から「神奈川中央バス」に揺られて約1時間という、なかなかの立地。そんな場所に突然ぽっかりと、“小さな小さな観光地”とでもいうような雰囲気の、宮ヶ瀬水の郷商店街が現れます。

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突然の旅情

規模にすると商店が十数軒くらいのこじんまりとした商店街なんですが、訪れたのは平日の昼間にも関わらず、けっこうなにぎわい。ただし、お客さんは地元の方中心。僕の妻の実家がここからそう遠くない相模原市にあるのですが、そんな妻でさえこの場所のことは知らなかったようで、やはり知る人ぞ知るということになるのでしょう。

その感じがなんというか、どこか白昼夢、まぼろし感があって、こういう雰囲気好きの僕にはたまらないものがあるんですよね。

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わかってくれます? この良さ
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究極の甘じょっぱさ、ここにあったとは
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けっこういろんなタイプのお店がある
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今は営業していない昭和の遺構的見所も
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言葉にできない

現代人に不足しがちなノスタルジー成分を補給

なんていうんでしょう。もちろん若い方がやられている新しいお店、おしゃれなお店もあるんですが、それも含めてトータルで感じるノスタルジー。小学生の頃に家族旅行で訪れた、どこの観光地だったかは忘れてしまったけど自分のなかに残っている空気感の断片。それが、ものすごい現役感とともに凝縮されているようで、どこか夢の中っぽくもあり、わくわくが止まりません。

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特にこの「旅籠(はたご)ふじ」というお店なんか
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ああ……
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良すぎる……

というわけで、

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やたらと推されている「とん汁」

とビールをテイクアウト し、

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広々とした景色を見ながら一杯

やらせてもらいましょうかね。

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「とん汁」(500円)

注文時、女将さんに「サービスのきりたんぽ、入れる?」と聞かれ、条件反射で「はい!」と答えてしまったんですが、

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その存在感がメイン級

きりたんぽ、余裕でごはん一膳ぶんくらいのボリューム。こうなってくると、店頭のメニューにあった「とん汁」「大盛とんじる」「キリタンポ入りとん汁」「きりたんぽ汁」(すべて500円)の垣根がどこにあるかが気になるところですが、とにかくその濃厚な美味しさにビールが進みます。

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広い園内を散策

あれこれ買い食いしてみようと思っていたんですが、これでけっこうお腹いっぱいになってしまい、いったん腹ごなしも兼ねて園内を散歩することに。

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ちょうど桜が満開の頃だった
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ここで音楽フェスやったら最高だろうな
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こういうフリーなスペースはたくさんある
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最高のベンチ発見
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90年代のCGゲーム的な風景

先ほどの商店街はけっこうな人出だったんですが、園内はとにかく広いのでゆったりと過ごせます。きっと地元の方なのでしょう。桜の花を見ながらのんびりとされているのが、ものすごく幸せそう。

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最高じゃないですか
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宮ヶ瀬湖と桜を独占

というわけで僕も、

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満開の桜をひとりじめしつつ
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商店街で買っておいたハイボールでひとり花見を
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はぁ〜
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いい

さて、さらに園内を散策してみましょう。

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水遊びができる川
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貯水池
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遠くの階段の上にあるのがさっきの商店街
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園内の坂を登ると
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つり橋もある
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渡り初めてみますが……

これがけっこう本格的なつり橋で、高所恐怖症の僕には渡りきることができず、半分くらいのところで引き返しました。

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橋の上から見た光景がまた夢の中っぽい
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冬はクリスマスツリーになるのかな?

絶品ブランド豚料理

最後にせっかくなのでもう一軒と、

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見事な桜の下にある「びんずる」という食事処へ

ここがかなり本格的なレストランで、なかでも目玉は、清川村のブランド豚「清川恵水(めぐみ)ポーク」を使った料理。

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恵水ポークのイタリアンワインソテー(1100円)

こちらをいただいてみたんですが、濃厚な豚肉の旨味と、弾力と柔らかさを兼ね備えた肉質で、かなり衝撃的な美味しさでした。さっきのきりたんぽが効いていたので単品で注文したけど、次の機会があればごはんと食べたいな〜!

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ログハウス風の店内も素敵

世の中には、まだあまり人に知られていないこういう場所がきっとたくさんあるのでしょう。

が、宮ヶ瀬湖畔園地と宮ヶ瀬水の郷商店街は、僕の知る限りパーフェクトとすらいえる、のどかさと懐かしさとわくわく感満載の理想郷のような場所でした。

どうやら近くには温泉や宿泊施設もあったりするみたいだし、次は1、2泊してさらにのんびりと過ごしてみたいな〜。

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