石井さんからのメッセージ
デイリーポータルZの記事を振り返る動画企画「アフタートーク」で、石井公二さんと私は「ボケっぱなしでみんなを戸惑わせている」ライターとしてカテゴライズされました。
私が「みんなを戸惑わせたことあったっけなあ・・・?」としきりに首をかしげていたところ、石井さんから、「みかんの木になって狩られる側の気持ちを体験してみたいです」との連絡が入りました。
やることはシンプルでわかりやすいのに、「人間は狩ってばっかりだから、狩られる側の気持ちを体験してみたい」という展開にはっきりとした飛躍があるので、わかりにくさをはらんでいます。
(ちなみに、『ガラスの仮面』には、「紅天女」という演目で木の精の役を競うストーリーがあり、木になりたい人にとってドンピシャの参考書)
そしてみかん狩り当日、
人丸出しにもほどがあるみかんの木がありました。
石井さんは、「顔を出すところの穴を大きく切りすぎた」としきりに悔やんでいましたが、果たして悔やむべきはそこでしょうか。
みかんのなる石井さん
いよいよ石井さんにみかんが実ります。
みかんの木っぽさが、思ったより出てきたように思えます。そういえば、石井さんが準備段階でオレンジジュースをごくごく飲んでいましたが、内側からみかんになろうとしていたのかもしれません。
たわわに実ったみかんが自然と木から離れました。「すでに少し悲しいです」と子の旅立ちを惜しむ気持ちを吐露した石井さん。私にはもうわからない世界です。
みかんを狩られる石井さん
さて、石井さんの「僕、ここから一切しゃべらないです」の宣言から、石井さんのみかん狩られのスタート。
このはさみ、全っ然切れません。試行錯誤して切っている間、なんか視線を感じるなと思っておそるおそる上を見ると、
ほほえみなのか、もの悲しい顔なのか、よくわからない表情でじっと見つめられてめちゃくちゃ困ります。
しかも、息遣いが間近で聞こえてきます。みかんを狩る側としては「嫌」がトップを占める感情です。
たくさんの人にみかんを狩られる石井さん、平穏な顔の裏にはどんな気持ちが隠されているのでしょうか。
橋田さんが「このみかんを食べなくちゃいけないの・・・?」とみかんの木にめちゃくちゃ失礼なことを言っていました。(私も同感です・・・)