特集 2024年8月14日

人間は狩ってばかりだ!みかんの木になって「みかん狩られ」する

ある日、石井さんから、「人間はみかんやら苺やら紅葉やら、ちょっと狩り過ぎなので、狩られる側の気持ちを体験してみたい」との連絡が入りました。

こんな奇特な連絡がくることってあるんですね・・・!

みかんの木になった石井さんにたわわに実るみかんをみんなで狩りとり、狩られるみかんの木の気持ちを石井さんに聞きました。

大阪で生まれ育ちました。工作と漢字が好きです。チェキで盆栽を撮影したり、豆腐を千切りしたりしています。

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> 個人サイト 唐沢ジャンボリー

石井さんからのメッセージ

デイリーポータルZの記事を振り返る動画企画「アフタートーク」で、石井公二さんと私は「ボケっぱなしでみんなを戸惑わせている」ライターとしてカテゴライズされました。

私が「みんなを戸惑わせたことあったっけなあ・・・?」としきりに首をかしげていたところ、石井さんから、「みかんの木になって狩られる側の気持ちを体験してみたいです」との連絡が入りました。

「私からみかんをもいで食べて下さい。」という文章が光ります。
これが「ボケっぱなし」か・・・と得心がいきまくりました。

やることはシンプルでわかりやすいのに、「人間は狩ってばっかりだから、狩られる側の気持ちを体験してみたい」という展開にはっきりとした飛躍があるので、わかりにくさをはらんでいます。

励みになるかと思って異次元のエールを送ってしまった私と、前向きな石井さん

 (ちなみに、『ガラスの仮面』には、「紅天女」という演目で木の精の役を競うストーリーがあり、木になりたい人にとってドンピシャの参考書)

「何を言ってるんやろうこの方は」と思いましたが、役作りに真剣なのは伝わりました。

そしてみかん狩り当日、

え、これがロバート・デニーロ・・・!?

人丸出しにもほどがあるみかんの木がありました。

石井さんは、「顔を出すところの穴を大きく切りすぎた」としきりに悔やんでいましたが、果たして悔やむべきはそこでしょうか。

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みかんのなる石井さん

いよいよ石井さんにみかんが実ります。

糸をわっかに縫いつけたみかんを、
布に安全ピンでとりつけます。

みかんの木っぽさが、思ったより出てきたように思えます。そういえば、石井さんが準備段階でオレンジジュースをごくごく飲んでいましたが、内側からみかんになろうとしていたのかもしれません。

あ、みかんが落ちた!

たわわに実ったみかんが自然と木から離れました。「すでに少し悲しいです」と子の旅立ちを惜しむ気持ちを吐露した石井さん。私にはもうわからない世界です。

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みかんを狩られる石井さん

さて、石井さんの「僕、ここから一切しゃべらないです」の宣言から、石井さんのみかん狩られのスタート。

はさみでもって、みかんをひとつ収穫してみましょう・・・

このはさみ、全っ然切れません。試行錯誤して切っている間、なんか視線を感じるなと思っておそるおそる上を見ると、

この顔で見られている
はやく距離をとらねば

ほほえみなのか、もの悲しい顔なのか、よくわからない表情でじっと見つめられてめちゃくちゃ困ります。

しかも、息遣いが間近で聞こえてきます。みかんを狩る側としては「嫌」がトップを占める感情です。

目をそらしながらみかんを狩るべつやくさん
石川さん、林さん、橋田さん、西村さん、佐伯さんが次々と狩っていきます。

たくさんの人にみかんを狩られる石井さん、平穏な顔の裏にはどんな気持ちが隠されているのでしょうか。

橋田さんが「このみかんを食べなくちゃいけないの・・・?」とみかんの木にめちゃくちゃ失礼なことを言っていました。(私も同感です・・・)

⏩ 狩ったみかんを食べる

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