儲かってないのに多幸感
私は株式取引に向いていない自信があります。
大学1回生のころ、東証取引所の見学に行き、株式投資体験をやりました。
デイトレードのシミュレーションゲームで、私は勘をたよりにバイ&セルして、総資産額はぶっちぎりの最下位に。
しかし、
売り買いをする決断の爽快感、偶然うまくいった時の多幸感、千変万化する数字を見る時の瞳孔の開き・・・
トータルでは投資にめちゃくちゃ失敗しているのに、最終的に高揚しまくっているのです。私は「あ、絶対株に手出ししたらあかんな」と思いました。
・・・そうして株から距離をとってはや数年、地道にアルバイトをして、ギャンブルもやらず真面目一徹で過ごしてきました。しかし、ふと「・・・あのしびれをもう一度味わいたい」、そなう思い
6月30日(日):投資者たち、つどう
四谷くんに休日を何日もつぶして、とある株システムを作ってもらいました。
一緒に投資する仲間はこちら
ここがミソです。株をやっている人は、世界情勢やらを日々チェックして株の値動きを予想しています。そんなマジメなことは全くできないけれど、なんか予想してる感じは味わいたい。それを実現させるのがこの仕組みです。
なんだかみんなやる気に満ち満ちています。これは負けられません
ルール
・最初の持ちどんぐり数は10000どんぐり
・株はA~Eの全5銘柄。
・株価は1日1回変動する。朝9時ごろ更新
・取引も1日1回。1銘柄100株までしか買えない
・元となるデータは参加者に少し関連がある
・昨日のデータが株価に反映される
・2週間で得たどんぐり数で競う (6月30日~7月14日)
さて、各銘柄の株価を見てみましょう
元データの数値が直接価格になっているため、ものすごく価格のひらきが大きくなっています。ただ、最初の所持どんぐり数が10000のため、1000どんぐり台の株を大量に買うことはできません。
(ストップ安 ストップ高:株価変動が1日の限度額の下限・上限に達した状態。取引ができなくなる。)
(ボラティリティ:価格の変動率のこと)
私が株のことを何も知らないのが浮き彫りになって心細いです。
6月30日(日)~7月3日(水):株主伝説の幕開け
さて、ここからは数字を見つめての孤独な戦いです。
初日、
A株 1703どんぐり:2個買い
B株 50どんぐり:100個買い
D株 0どんぐり:100個買い
まずは、B株やD株など、低い価格の株の売買で資金を貯めていきましょう。
さて、ドキドキの2日目、
完全に「これで食っていける」と思った自分がいました。
しかし、いったん心を落ち着かせ、どちらも今後さらに上がる可能性を見込んでD株を25株だけ売ることに。
正直、E株は価格が1~2どんぐり幅で増減して、なんの魅力もありません。元データはたぶん誰かの体重でしょう。
しかし、「昨日より安くなってるし、20株買って分散投資してみよう」と、なんかトレーダーっぽいふるまいをしてみました。
そして3日目が過ぎ、4日目・・・
D株の価格下落に汗が止まりません。0から204まで上がって下がるなんて、一体何のデータなんでしょうか。「2日目に全部売っておけばよかった・・・アホやのに理性的なふりして損した・・・」とめちゃくちゃ落ち込みました。
B株も平日の数字がめちゃくちゃしょっぱい。元データは公民館などの利用者数でしょうか・・・?
さらに、E株もゆるやかに0.8どんぐり減っています。誰かの体重だとしたら、軽く夏バテしています。太ってほしいです。
でも、ヤケになって妻子を捨てるにはまだ早い。億万長者になるためには、一喜一憂するのではなく、中長期的な視座が必要です。
A株は上がり幅もほかの株に比べて大きく、今後の伸びの可能性もあります。すでに2株持っていますが、ここでもう2株買いましょう。
7月4日(木)~6日(土)(5・6日目):私は株のエキスパートかもしれない
A株:4個
B株:100個
C株:0個
D株:75個
E株:20個
で迎えた5日目、
D株は0どんぐりの時に購入しており、かなりの儲けです。まよわず75株全部売って、53475どんぐりの収入を得ました。
元データの見当は全くついていないですが、なんかわからんけど、とにかく儲かってうれしい・・・
テンションが上がりすぎて、その日のお昼のランチを奮発してしまいました。
そして6日目、
私が高い時に売った株なので、大暴落しても全く何も思いません。むしろ他の人が儲ける機会が減ってうれしいです。(こんな風なことをみんなが思ってたら、全員豊かになれる社会なんて来なさそうです。)
そして、
「A株は、もう少し高くなってから売ってもいいかな?」と思いつつも、順調に価格が上がるC株に乗り換えるため早めに売ってしまいました。(この時は、これがベストな選択だと思っていた)