シリーズ化なるか!?
最後に石井さんが、
「今後は季節ごとのフルーツでやりたいですね」
と笑顔で提案しましたが、
すぐ「やろうやろう!」と盛り上がる人はいませんでした。あんなに人数いたのに。
いざ、狩ったみかんを食べましょう。
このみかんは石井さんがわざわざ築地で仕入れてきたもので、10個くらいで2600円もする高級品だそう。
石井さんから刈り取ったみかんを口にすることに尻込みしていた橋田さんも「めちゃくちゃ甘い!」と絶賛していました。
ただ、
食べづらいです。嫌です。みかん狩り農園の木もこんな風に見てくるのだとしたら、かなりのプレッシャーです。
おいしいみかん(石井さん産)を食べ進めていくなかで、
歯に衣着せぬ物言いがはじまりました。
石川さん:『みかん農家の人ありがとう』とは思いますけどね・・・
べつやくさん:そう、『みかんの木ありがとう』とはならないよね
西村さん:木には感謝したことないですねえ
橋田さん:一回も思ったことない
「どうせみかんの木には聞こえてない、聞こえたって怒ってこないだろう」という安心感からでしょうか。ストレートにもほどがあります。
それに対しても、みかんの木である石井さんは全く何も反論しません。
みかんを味わったあと、「なんか別の味も食べたいね」となり、
たけのこの里を食べ、「みかんよりも甘い」「油分がある」と理不尽な比較をやりはじめました。
べつやくさん:みかんにだしの味はなかった
西村さん:みかんにはさすがにないですねえ
別ジャンルと徹底比較されてはみかんの木もたまったもんではありません。すぐには反論できない木の悲しさです。
だしの有無を比較されて、石井さんは自ら「終わりましょう」と人間に戻りました。
―狩られている時どうでしたか
みんな「へー」「えー」
※何人かの「えー」には「嫌さ」がにじみでていました。
―狩られている時、なんとも言えない表情でしたが
あの怖い表情、そんな気持ちから出たものだったんですね・・・!人間には全く伝わってなかったです。
―人間たちの散々な物言いに関してはどうでしたか
あんなにみかんをもがれまくっていて、すごく謙虚です。木って総じて謙虚なんでしょうかね・・・知りませんが・・・
裏での役作りの努力はかなりのデニーロでした。
―みかんの木になって狩られてみてどうでした?
みんな「えーー」
はじける笑顔で「僕もよくはわからなかったです」じゃないですよ!
石井さん「でも、わずかながら木としての自我は芽生えました。料理をふるまった時とはまた違う、『僕から出たみかんをおいしく食べてくれてうれしい』という気持ちがありました。」
でも、少し木の考え方になってはいたようです(木の考え方の正解を私は知りません)。石井さんから出たみかんを集団で食べた私たちはなんとも複雑な気分ですが・・・
最後に石井さんが、
「今後は季節ごとのフルーツでやりたいですね」
と笑顔で提案しましたが、
すぐ「やろうやろう!」と盛り上がる人はいませんでした。あんなに人数いたのに。
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