「まるたまおにぎりチャーシューマヨ」はもうない?
そもそも「まるたまおにぎりチャーシューマヨ」はまだあるのか。
SNSで調べてみると、アズナスという阪急阪神のコンビニで取り扱いがあったらしい。そのアズナスは数年前にローソンに転換していて、そのために「まるたまおにぎりチャーシューマヨ」が食べられなくなることを惜しむ投稿がいくつか見つかった。
ほかの関西圏コンビニでの購入報告もあったが、どれもかなり昔の投稿だった。わたしの母校も京都なので、もしかしたら関西ローカルのおにぎりなのかもしれない。どこかでまだ買えるのだろうか。
そもそも関連する投稿が思いのほか少ない。たしかにあった青春が、いとも容易くなかったことにされているようで哀しい。
さらにSNSを深堀りするとこんなポストが見つかった。
なんと、サークルの後輩が在庫状況を知らせてくれていたのだ。11年越しにこの投稿を見つけて感動した。僕のまるたまおにぎりチャーシューマヨに対する愛は周知のものだったのだろう。
そして、なにが泣けるかって、まるたまおにぎりチャーシューマヨという正式名称を一言一句違わずに使っていることだ。
まるたま、チャーシューマヨ、おにぎり。一体感があるんだかないんだか、単語を無理やりくっつけただけの、この変な名前もふくめて好きなのだ。だから嬉しい。本当にありがとうございます。
味を思い出す
まるたまおにぎりチャーシューマヨが手に入らない以上、再現するには10年前の記憶を探っていくしかない。
大枠のイメージとしては冒頭にも書いたとおりで、丸型のおにぎりが薄焼きたまごで覆われていて、マヨネーズソースで和えたチャーシューが具として入っている。
これだけの情報ではゴールまで遠そうなので、学生時代の仲間たちと「まるたまおにぎりチャーシューマヨ」の特徴について話し合った。絆を感じられて嬉しかった。
内容をまとめると下記のとおりである。
【ごはん】
・白ご飯だった気がする
・いや、少し味がついていた気もする(炒飯風味?)
・どこを食べても美味しかった
・めちゃくちゃ冷たかった
【たまご】
・厚めだった(オムライスおにぎりの卵のように薄くない)
・噛み切るときの歯ごたえがよかった
・味つけはなかった
・巻いてあるのは上部だけ
【チャーシュー(マヨ)】
・チャーシューは硬めの角切り
・チャーシューそのものの印象は薄い
・マヨネーズソースが甘めで美味しい
・ソースはマヨネーズ以外の味もした
これだけの情報があれば何とかなるだろう。土台、単純なつくりなのだ。
まるたまおにぎりチャーシューマヨを再現する
近所のスーパーで材料を買ってきた。
まずは卵から調理していこう。
きれいに焼くのは難しそうなのでレンジでチンする。まさか大量生産するものをフライパンで焼くこともないだろうし。
何度も方法を変えて試したが、卵には何も入れないほうがよかった。
とくに塩は入れるとパサパサになってしまうから注意してほしい。砂糖と醤油は好みで、といったところだろうか。
次はチャーシューのマヨあえだ。
味見をしてみたが記憶のものとまったく結びつかない。正解は遥か遠くにある気がするが、これ以上できることもないのだ。
ともかく役者は揃った。ご飯は味付けなしのパターンでためそう。
合体!
ビジュアル的には100点満点である。
そうそう、こんな感じだったよ。懐かしい。

