バランスの良さがフルーツサンドの美味しさの要ではあるけれど…
フルーツサンドを食べたい瞬間がある。
ケーキでも、フルーツそのものでもなく、フルーツサンドなのだ。
フルーツ、生クリーム、パン。
その絶妙なバランスを楽しみたいのだ。
バランスが良いということは、すべてがほどよいということでもある。
だけど、フルーツサンドを食べたい時というのは、本当にほどよさを求めているのだろうか。
フルーツも食べたい、生クリームも食べたい、パンも食べたいという欲張り三段腹状態ではないか。
果物、乳脂肪、炭水化物。
三つ巴の狂宴を楽しみたくないか?
一度でいいから、一本のパンを丸ごとフルーツサンドにしてみたい。
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ダイナミックさに興奮する"まるごとフルーツサンド"づくり
ということで、実際に作っていくのだが、これが非常に楽しかった。
料理というより工作的な面白さがあるのだ。
パン切り包丁ではなくふつうの包丁で切ったのだが、ゆっくりと刃を入れるとつぶれることなく切れていく。
フルーツサンドの要はホイップの硬さ。ゆるいとまとまらないのだ。
そしてこれ、結構な力仕事だ。ハンドミキサーがないため、いかに手首が疲れないポジションを見つけるかにかかってくる。
そうこうしてると、だるだるの液体が急にホイップクリームに変わる瞬間があるのだ。
あとすこし水切りヨーグルトを入れるとより硬くなりよい。
フルーツを詰め込んでいこう。