特集 2023年6月1日

一本の食パンを丸ごとフルーツサンドにしてみたい

多幸感あふれるフルーツ投入作業

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いろんなフルーツの香りがして素敵だ。全部いれる

ここからが一番あがる作業である。

フルーツを思う存分積み上げていくのだ。

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まずは生クリームを底面に塗って…
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重みのあるパイナップルから投入
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合間をクリームとブドウで埋め、次にオレンジ(ダブルマーコット)を

この作業、ちょっと建築っぽくて楽しいのだ。

海外のDIY動画とかで、レンガと粘土を積み上げて家とか作っちゃう、ああいう楽しさにすこし近い気がする。

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オレンジだけでは隙間が空きすぎるので、バナナやキウイも投入

また、上から切ることを考えて断面を想像しながら作るのも楽しい。

思った通りの断面になるか、ならないか…ドキドキしながら作るところに、工作的な楽しさがある。

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さらに生クリームでかためて…
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最後はイチゴとオレンジを…
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と思ったけどどんどん詰め込んでしまえ

パンの大きな穴の中にフルーツと生クリームがどんどん収まっていく姿は、なんとも言えない多幸感がある。

カラフルな宝箱なのだ。

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最後に生クリームでフタをして完成
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上に乗せるとわからない
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パカッ

これがやりたくてイギリス食パンを買ったのだ。

星の王子さまに『砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているから』という一節があるが、いまは『パンが美味しそうなのは、どこかにフルーツを隠しているから』と言いたい。

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めちゃくちゃに重たい

断面をきれいに作るには、ここでいったん冷蔵庫で休ませる必要があるらしい。

はやく食べたいけど、作るのに時間がかかった分、生クリームがゆるんできているのだ。

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クリームを冷やしてかためると良いらしいが、パンの乾燥とのジレンマがある

こうして、実制作時間1時間半、やっとフルーツサンドをたらふく食べられる時間がやってきた。

いったん広告です

口の中で暴れるフルーツたち、それを受け止めるパンと生クリームの安心感

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一番緊張した瞬間

思った以上にスッと刃が入る。奇跡的に果物の隙間を抜けていなければよいけれど…

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杞憂だった!思った以上にパンも分厚くカロリー爆弾みがある。
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ずしんと重みあるフルーツサンド。これだけで食パン2~3枚分くらいの厚さがありそうだ

バランスやちょうどよさとは無縁の全部盛り。これぞ一度は食べたかったまるごとフルーツサンドだ。

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さあ実食だ
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一口で…
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いけないレベルの厚み

ひとつひとつ、味わう暇もないくらいに飛び込んでくるフルーツたち。

口の中で次々と果汁が爆発していくのだ。

みずみずしさとクリームのコクが脳天に直接響いてくる。

美味しい。

洋菓子の洒落た面をとっぱらった、美味しさの根っこがここにある気がする。

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半分くらい食べたつもりだが、まだまだ終わりが見えない

フルーツサンドって本来はペロリといけちゃうものだ。柔らかい食感のまま、フルーツの香りを残して気づいたら雲のようになくなってしまうのだ。

しかしこのまるごとフルーツサンドはどうだろうか。

いつまでも手にかかる重量感。

どれだけ食べてもなくならないという安心感。

体験したかったのは、この終わりなき三つ巴の狂宴である。

ああ、生きてるって感じがする。

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とはいえどんなものにも終わりはある

夢はかなった。

今日はもういいです、と自信をもって言えるくらい、果物と乳脂肪と炭水化物を堪能できた。

夢中になって食べたからか、終わってみるとあっという間だった。

経験としては一瞬だったのだ。

 

そして我にかえると半分以上のこるまるごとフルーツサンド。

記事的には大食いした方が見映えするのだけど……美味しく食べるために切って冷凍した。

ちなみに、この日はこれが夕食だったのだが、いつも以上にずっしりと残る満腹感とともに就寝したのだった。(あと、乳脂肪の匂いがどこかにずっとつきまとっていた)

 

過剰さの中にも節度を持ちたい

冷凍して、半解凍して食べる。

(完全に解凍されるとフルーツの水分が出てべちゃっとしてしまうため)

それを3~4日繰返して、美味しく食べきることができた。

もう当分いいかな、となることもなく、毎日フルーツサンドのある生活を送りたいと思っている今日この頃である。

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この記事を書いてる時も最後の一切れを食べていました

 

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