見たことないデケー紙袋
去年の秋の暮れ、商業施設を歩いていた時のこと。マリアージュフレールの前を通りかかると、店頭にでっかい箱が陳列されていた。
なんだ?
近づいてみる。キャプションには『アドベントカレンダー』の文字。アドベントカレンダー…紅茶の?おもしろそう。値段は…
い、15,000円……。
一旦店を後にした。
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どうしよう。どうしましょうか。
デパ地下の中をぐるぐる回りながら考えた。
15,000円のものを見た後だと、全てが安く見える。ローストビーフ、安い。フルーツサラダ、超安い。ケーキ、鬼安い。
いや、そんなわけない。冷静になろう。
考えて、考えて、考えて、
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買った。
レジで店員さんがこの紙袋を取り出した瞬間、『あ、買ってよかった』と思った。だって、こんなデカいマリアージュフレールの紙袋、見たことない。
良い買い物をした予感がする。
ということでここからは数々のすばらしい紅茶のことを、かいつまみながら話していく。
おもしれーアドベントカレンダー
1日目 POLO CLUB SUBLIME
12月2日に『1』のマスを開ける。こういうのって、絶対スタートダッシュが遅れるんだよな。
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開けた瞬間、なんか複雑でいい匂いがする。
これは…何ていう茶だろう…。包装されていたビニールの裏面の表示を見る。
成分は書いてあるけど、銘柄は記載なし。
『そんなわけない』と思いながら、ティーパックの紙の部分をよく見ると、
『ポロ クラブ サブライム』
検索すると、商品ページがヒットした。しかし、
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国内取り扱いなしだった。1日目から未上陸ティー。…ふーん、おもしれーアドベントカレンダー。
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味は、言わずもがな美味しい。マルコポーロ(※)をサッパリさせた感じ。
…でも、わたしが知ってるこの店の紅茶って、マルコポーロだけなんだよな。
だからマリアージュフレール内の銘柄と比較する場合って、『マルコポーロと比べると…』しか言えない。
(※マリアージュフレールの代表銘柄。華やかな味が特徴。)
2日目 ROUGE IN LOVE
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花の匂いがする。成分表示の②の項を見ると、菊が入った緑茶らしい。
いざ、淹れよう。
茶色だ。
カップに顔を近づける。バラのような香りが鼻腔をつく。一口飲むと、フルーティーな酸味が広がった後、スーッと涼やかな風が吹き抜ける。こういう緑茶もあるのか。
えーと、検索検索…。
散りばめられたローズの花びらが魅惑的で洗練された香りのルイボスティー。
(マリアージュフレール公式サイトより引用)
ルイボスティーだ。緑茶じゃないの?
商品説明に『菊』の文字は一言もない。『バラの香りが華やかです』という旨のポエミーな説明が書かれている。
再度、パッケージの成分表示を確認すると、⑦の項目に「ルイボスティー/バラ/香料」と書いてあるではないか。
ってことはつまり、この項目の数字と日付は対応していないんだ。
ネタバレなしのランダムスタイル…。
俄然、楽しみになってきた

