特集 2025年10月23日

職場における土産受け取り方問題の解を出したい

職場で土産を配るとき、ひとりひとりの席を回って配ってくれるタイプの人がいる。お土産はすごくありがたいし、配ってくれるなんて、すごく丁寧な人だと思う。

だからこれは完全にわたしの側の問題なのだけど、わたしはあれに妙に緊張してしまう。
あれ、受け取る時って、どうしたらいいんですか?

どうしたらいいも何も、普通にしていればいいのだろう。
いや、そんなことはわかっている。わかった上で、どうしても緊張してしまうのだ。

社会人。体育が嫌い。大人になった今でも大抵の物事を「体育よりマシか、否か」で判断している。(ライターWiki

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土産の受け取り方問題

主に緊張する内容は以下の2点だ。

①『配っている』という気配を感じてからの振る舞い
②自分のターンの時の会話内容

①『配っている』という気配を感じてからの振る舞い
まず、誰かがお土産を配り始めたのを認識する。わたしの席から少し離れた席から、順々に配り始める。その時、ちょっとくらいはソワソワ感を出した方がいいのか?自分の隣の人のターンの時、知らんぷりを決め込むのは感じが悪いだろうか?

②自分のターンの時の会話内容
職場は基本的に静寂である。だから、他の人の会話が丸聞こえだ。前の人の会話から得た情報を聞いてないフリをして話すべきか、踏まえて話すべきか。そしてどの程度の長さ話そうか、あまり話広げようとしてもダルいかな。

繰り返すが、わたしはお土産を配ってくれる人に文句を言いたいわけではない。むしろ配ってくれる人を嫌な気持にさせたくないという思いから、勝手に緊張しているのかもしれない。

切実に、お助けください。ということで、実践を通して解決への糸口を見つけていく。

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配ってみる

『どう受け取るのが正解か』を探るのが本記事の主題だが、まずは自身が『1人1人に土産を配る人』になってみることで、視野を広げていく。

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DPZ関係者に協力してもらいました
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配るのは六花亭のバターサンド。北海道旅行に行ってきた設定だ。
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机の配置をオフィス風に変えて、検証スタート

まず、配り始める前に息を整えた。職員室に入る前のような緊張感がこみ上げ、心拍数が上がる。

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最初に配るのはDPZライターのんちゅたぐいさん。

年齢が近く接しやすい社員(仮)からスタートすることで、徐々にギアを上げていく作戦だ。

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佐伯『お忙しいところすみません。私先日北海道に行ってきまして…』
んちゅ『へー!なんですか、これ?』
佐伯『六花亭っていう北海道のお菓子屋さんのバターサンドです。』
んちゅ『パッケージかっこいいですね~』
佐伯『ぜひ、召し上がってください。』

いい感じに配れた気がする。ひとまず安心!

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次は編集長の林さん

んちゅさんに配れた安心感で、配る順番のことが完全に頭から抜け落ちていた。無意識に足が進むままに歩いたら林さんの前に立っていた。若手から一気にベテラン社員へ。緊張で少し脳が熱くなる。

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佐伯『先日北海道に行ってきまして、もしよかったら…』
林『ありがとうございます!』
佐伯『召し上がってください。』
林『バターサンドあるならコーヒー買ってこようかな~』

うれしい。なんて丁度いいやりとりなんだ。いまのところかなりいい感じじゃないか。大人って感じがする。最高の職場だ。

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次はDPZライター三土さん
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佐伯『先日北海道に行ってきたので、お土産です!』
三土『えー!ありがとうございます!』
佐伯『召し上がってください。』
三土『ご旅行ですか?』

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一瞬ドキッとした。なぜならわたしは、職場の人に個人的な質問をされることを苦手としているからである。

決して三土さんは悪くなく、むしろ大変気さくで素敵な方なのだ。しかし、反射的に身構えてしまった。

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佐伯『はい、旅行で。』
三土『北海道のどこへ? 』
佐伯『札幌に。六花亭の本店に行きまして。』
三土『え!僕も行きましたよ!見学とかもできて楽しいですよね~』

三土さん、めっちゃちゃんと会話をしてくれる。いい人だ。

実はわたしは北海道に行ったことがなく、このバターサンドも吉祥寺の東急で買ったのだが、そのことに対してさえもなんだか胸が苦しくなってくる。

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そしてDPZライターべつやくさんと、
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編集部橋田さんにも配布して無事終了

みなさん、わたしが配っていても自分のターンの時以外は顔を上げず、しかし目の前に来たらパッと顔を上げてくれた。

受け取る側の時は、もっとソワソワ感を出して待った方がいいのかと思っていたが、やってみるとそんなことはしなくても大丈夫なことがわかった。配る側は基本的にその瞬間会話している相手のことしか見ていないからだ。

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これでいいのです

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ひとまず配り終えたので、皆さんからフィードバックをもらう

ーわたしの配り方はどうでしたか?

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「良かったですよ!ただ、誰かの真似をしてるんだろうなとは思いました。」

ーおっしゃる通りです。『誰かの猿真似をしてる』とバレるのでは、という恐怖がありました。

「それは思っても誰も言わないから安心してください。」

ー喋る長さはどうでしたか?

「丁度よかったです!長すぎず短すぎずで。」

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ーわたしが他の人と話している内容は聞こえてましたよね。

「はい。」

ー『この人、同じこと何回も言ってるな』って思いませんでしたか?

「思わないし、逆に全員に違うことを話してたらびっくりするから大丈夫。」

ーじゃあ全員に同じ話をしていいんですね。

「むしろ同じ方が、こちらとしても何て打ち返すか事前に考えられるからありがたいです。」

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そうか、あれでよかったんだ。こういうのって誰からも正解を教えてもらえないから、意見をいただけることがうれしい。社会人になってからずっと抱いていた疑問の一端を解決できた。

⏩ 受け取る方がドキドキ?

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