逆ダケを見に行く
万年竹という妖怪と一緒に新潟に行くことになった。
万年竹については2024年のたちかわ妖怪盆踊りの記事で書いているので気になる人はそちらを読んでほしい。
万年竹はたけのこの里派
旅行に行くときはいつも妖怪と共に行っているものの、万年竹に関しては身長2メートルほどある。大きすぎて都内のお出かけすら難しい状況であった。
ただ今回はどうしても万年竹を連れて行きたい。新潟には越後七不思議の一つ、「逆ダケ」が生えている竹藪があるのだ。逆ダケというのは、枝が下向きに生えている竹のことである。原因はわかっておらず、とても珍しいので国指定天然記念物になっているとのこと。
どうしても万年竹を連れて行きたい。妖力と力技でぎゅっと半分ぐらいの大きさになってもらい、新幹線で新潟に向かった。
新潟到着
竹藪は「西方寺」というお寺の近くにある。妖怪が出没して良いのか確認のためにお寺に電話してみたところ、特に問題ないと言われて安心した。
新潟駅からバスに乗ること30分。「鳥屋野」というバス停で降りるとすぐにお寺らしき建物を発見。
これが、西方寺……?
特に看板などがないので確証はないけど、他にお寺っぽい建物がないので多分そう。ということは、この周辺に逆竹が!?
お寺の周りをうろうろしていると、さっそく竹藪を発見。
あった〜!!竹いっぱい生えてる!!
で、どれが逆さ竹……?
柵があるので中に入ったら怒られそうな雰囲気。 ここから眺めるのだろうか。どれが逆ダケか全然分からない……。
特に説明の看板もないけど、国指定天然記念物ってこんなに放任していいものなのだろうか。駅前のハトぐらいナチュラルな放任っぷりに心配になってネットで調べると、バス停から10分ほど歩いた場所にあると書いてある。……この竹藪は……バス停間近!!違う竹藪だ!!
住宅街しかない
最初に竹トラップに引っかかるも、それ以降竹藪っぽいものは全く見当たらない。
普通の住宅街
竹藪って遠くから見てもすぐわかると思ってたけど、本当にここにあるのだろうか。降りる駅を間違えたかもしれない……と思っていたとき、専用駐車場が目に飛び込んできた。
駐車場を見てこんなに嬉しかったことは未だかつてない
到着
しばらくすると、住宅街に竹藪が現れた。
急に竹藪。思ってよりでかい!!
この竹藪沿いを歩き進めると、逆ダケの藪の入り口に到着。国指定天然記念物らしく立派な竹藪の入り口で安心した。
迷いながらも無事到着!逆ダケポーズ
「え!?逆ダケいる!!」と言って 車に乗っている人が遠くで手を振っていた。公式妖怪のように思われてるけど、旅行で竹藪に来た一般の妖怪である。
ちなみに入園は無料。開園時間が決まっており、季節によって変わるとのこと。私は全然調べなかったけど、みんなは調べてから行こう!
逆タケ発見
門をくぐるとすぐに逆ダケ発見!
下向きに垂れている!!
そしてすごいゆるい看板だ。「家族で〜す」って書いてある……。
垣根突破の札もものすごくゆるい
下向きに垂れたまま枯れている竹も
全部が逆ダケなわけではなく、全体の30%ぐらいが逆ダケになっているそう。逆ダケじゃないものも含めて竹藪全体が天然記念物として指定されている。何人かの圧倒的スターの存在でグループ全体が売れたアイドルのようだ。
逆ダケを探すのはけっこう難しいので、園路沿いのものにはピンクのテープが巻いてある。テープが巻いてある竹でも「え?これ逆ダケなの……?」と疑問に思う竹もかなりあった。枝が1本でも垂れていたら逆ダケ認定されるので、上の方の枝が垂れているのかもしれない。
普通の竹に見えるけど逆ダケ
持参したピンクのリボンを巻いて逆ダケコスプレをする万年竹
涼しい
竹藪全体はかなり広い。せっかく来たので中を散歩することに。
竹藪の中に入ると一気に涼しい
落ち着く……
竹の子も発見
涼しくて妖怪活動しやすい。いいじゃん竹藪……!!と思い始めたとき、手足に猛烈な痒みを感じだ。……蚊だ!!
足を掻く万年竹。 入って数分で10箇所以上蚊に刺された
同行している友人は2箇所しか刺されていなかった。 なぜこんなに露出度の低い万年竹の方が刺されるのか……。少しでも立ち止まるとすぐに刺されるので、小走りで退散することにした。
夏場は蚊対策をかなり入念にすることをお勧めする。蚊対策さえすればかなり涼みスポットです!
出入り口の門は低いので背の高い人は頭上に注意
知る人ぞ知るスポット
天然記念物な上に七不思議にもなっているので新潟で有名なのかと思いきや、知る人ぞ知る竹藪らしい。新潟市民でも行ったことあるひとは少ないとのこと。
この日の夜、新潟のBARで万年竹がバイトするイベントをした。来てくれたお客さんに逆ダケのことを聞いてみたところ、半分くらいは「逆ダケ……?何それ?」という反応だった。でも一人の人が「バンブーのやつかな」と言ったら「あぁ、バンブーか!」「知ってる!」と一気に認知度が上がった。竹を英語にしただけでこんなに伝わるの……?
新潟では「バンブー」という竹のイベントがあるらしい。意図せずかなり新潟に寄せた妖怪で旅行に来ていたことが判明したのだった。
バイト中の万年竹
編集部からのみどころを読む
編集部からのみどころ
竹藪が似合う妖怪ナンバーワン、万年竹。それはそう、ではあるんですけど実際記事読んで写真見てみると想像以上に似合っていて笑いました。そもそも背が高いからフォトジェニックなんですよね。
あとそもそもサカサダケが妖怪っぽいんですよね。七不思議と言われつつもけっこう手作り感あるスポットなのもよかったです。(石川)
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