デジタルリマスター 2024年3月20日

山登りの第一歩は“日本一低い山”から始めたい(デジタルリマスター)

山ブームだそうだ。どうりで、街に「山ガール」があふれかえっていると思った。

ブームはさておき、自分も山登りをしてみたい、とは思う。秋晴れの空のもと、自然の中に身を置くのは楽しい。生きてる実感がわく。

しかしなにぶん山登りの初心者なので、まずは登りやすい、低い山から徐々に挑戦し、ならしていきたい。となるとまず、こんな山から始めるのがいいのではないか。

2010年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

前の記事:坊や良い子だ 抱き枕(デジタルリマスター)

> 個人サイト 妄想工作所

山よりこっちがお楽しみであった

その山は、四国は香川県にある。香川に行くには、自分ならアレしかない。寝台電車「サンライズ瀬戸」だ。途中岡山までつながって走る「サンライズ出雲」には、過去何回か乗って終点の出雲市まで行ったこともあるが、「~瀬戸」には乗り切ったことがない。一度乗ってみたかったのだ。

今回、高松近辺に行くとあって、これ幸いとキップを買った。この時点で「山登りに行く」という本来の目的を忘れている。まあこの山の場合、道中から到着までずっとそんな感じではある。

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お約束の、行き先表示さんとの記念写真。
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間違って超狭いほうの個室「ソロ」を取ってた。これはこれでいいんだが荷物多いと少々ツライ。
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ビール飲んで起きたら朝の瀬戸内海を渡っているという、極楽浄土のような電車。
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こんなマンガみたいな、こんもり丸い山が見えた。登るならこっちでもいいな。
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初めての四国、お迎えは松

途中の車窓からは、松が妙に多く見られた。しかも、小さい松が野菜に混じって、野菜顔をして畑に並んでいる。

通り過ぎた看板などから、沿線の鬼無地区は全国有数の盆栽松の産地ということがわかった。こんなふうに一列に畑に植わっている松、初めて見た。

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いやもうほんとに
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あちこちの畑に、ミニ松が。

現れては去る畑の中に松を探し「あ、松!こっちにも松!」と必死になっているうち、サンライズ瀬戸は終点・高松に着いた。私にとっての初香川・そして初四国である。バンザーイ!ボンサーイ!

時刻は朝の8時前で、通勤・通学客が非常に多い。彼らに混じって、駅の立ち食いうどん屋で朝飯にしよう。立ち食いうどんといってもここは香川、うどんには期待が高まる。

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各線が「E」字形に集まる、いわゆる櫛形ホームの駅。外国みたいで好きだ。
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これから乗る「うずしお」を始め、車両が一列に並んでかっこいい。いまいち見えにくくてすみません。
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左右対称の自販機も妙な迫力。
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この写真からもコシやムッチリ感を感じませんか。

大変うまい駅うどんを食べたところで、山登りのことをまた忘れそうになる。どうも緊張感がなくていけない。気を抜いていると山に返り討ちに合う、心して臨まねば。

さっそく香川県の東の端、その名も東かがわ市に向かうことにしよう。

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