特集 2025年3月13日

桑名を紹介させてください~駅のトリックアート、取り壊し直前の駅ビル~

私は小学5年生から高校3年生まで三重県桑名市で過ごした。いまも帰省のたびに桑名に帰る。桑名の魅力を紹介したい。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

前の記事:建物名から街の境目を可視化する~恵比寿と代官山の見えない境界線~

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新旧入り混じる桑名駅

まっすぐに地元桑名を紹介する機会など無いので非常にうれしい。紹介したいことがいっぱいある。帰省のついでに撮影して回った。

まずは駅。桑名駅を見てほしい。

けっこう新しく見えるが、実は2020年にリニューアルしたのである。私が通学で使用していたころの姿は1ミリも残っていない。なので帰省しても全然懐かしくない。

しかし、その横にある駅ビルを見てほしい。

わぁ~!

 一目で見てもボロボロだとわかるこの建物は「桑栄メイト」という。かつて駅直結だった商業ビルだ。2020年に閉館し、今後取り壊される予定である。

このビルが、とてもよかったのである。ひとつひとつの区画は狭く、飲食店を始めとするテナントがぎっしり入っていた。

ドムドムバーガーもあった。そのドムドムバーガーは母が高校生の頃にもあったという。高校の帰りに寄り道して食べたらしい。私も高校の帰りに寄り道して食べたことがある。親子2代の思い出の場所だ。

新味覚という老舗の餃子屋さんもあった。少なくとも40年前にはあったそうだ。そういう駅ビルである。あえて東京の建物で例えるならば、自由が丘デパートのイメージに近い。

はまぐりさんのWikipediaへの投稿写真より引用, CC 表示-継承 4.0

当時の様子を伝える貴重な写真だ。2F「味の街」のじんわりとした良さ。

しかしもう入れないので、「桑栄メイト」で検索して当時の姿を懐かしむことしかできない。閉館したこともあり、多くの記事になっている。

いっぽうで、桑名駅は先述の通り一足先にリニューアル済みで、なぜかトリックアートに力を入れている。

駅内の通路に突然現れる「ウェルカム トゥ 桑名」のトリックアート。

ひさしぶりに実家に帰ったときに初めてこれを見て困惑した覚えがある。「まじめな父が突然YouTuberになっていたらこれくらい困惑するだろう」というレベルの困惑度合い。

うまく撮影するとこんな感じで飛び出してくれる。散りばめるように配置されたはまぐりの躍動感よ。

何故困惑したかと言うと、これだけでは無いからだ。

近鉄線のりばを教えてくれるトリックアート。
ご丁寧に逆サイドにもある。

こんな実用的なトリックアートは初めてだ。サッカーのゴール横にあるトリックアート的看板よりも実用的だ。乗り場の案内だなんて。

これも地元ではそこそこ有名で、多くの記事になっている。若手社員の提案で見やすさと分かりやすさを目的としているらしい。 将来有望な社員だ。桑名の未来は明るい。

養老鉄道線のりばのトリックアートもある。どこまでも楽しませてくれる……。

⏩ 3と8のつく日に盛り上がる商店街

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