雰囲気が全然変わると思う
お弁当箱には昨日の残りの炒め物を詰めてもいいし、冷凍食品を詰めてもいい。その勢いでコンビニ弁当を詰めてもいいだろう。
コンビニ弁当の、あの薄くて広い容器に入っていたご飯とおかずを深くて狭いお弁当箱にぎゅうぎゅう詰める。雰囲気が全然変わると思う。
やってみよう。
がっつりチキンカツ弁当
家を出て、コンビニで弁当を買って家に戻った。
弁当を買ったのならそれを好きな場所で食べればいい。
でも帰ってきた。見たことのないコンビニ弁当の姿が見たいから。
標準より小さめかもしれない。ここに、がっつりチキンカツ弁当がどこまで収まるのかも見たい。
深さがあるので思ったより入る。
サビから始まる歌だ。流行るぞ。
無理なくきれいに収まった。やはり深さがあってギュッとできるので、見た目以上にしっかり入る。
お弁当箱に入ったご飯は、すごくお弁当っぽかった。
昨日の夜ジャカジャカ洗われて、炊飯器のタイマーをセットして翌朝炊けましたみたいな顔をしている。米、一粒一粒がそんな顔をしている。これがお弁当箱の力だ。
おいしそう。すごくおいしそうだ。
お弁当としてなんの文句もない。120点。そりゃそうだ。詰める前もおいしいお弁当だったんだから。
ご飯がたくさん掬える!
ご飯を頬張れる喜び。お弁当箱が与えてくれるプリミティブな感情を思い出した。ご飯と一緒にたくさん息を吸って噛んで飲み込んで一気に息を吐いた。
チキンカツもスパゲッティももちろんおいしかった。カツはマスタードが効いていた。