特集 2025年1月14日

北大阪の箕面市のみどころをそっと教えたい

箕面萱野駅開通

ここ最近の箕面のビッグニュースといえば、北大阪急行の箕面萱野駅開通です。

できたてでツヤッツヤの駅

北大阪急行は、大阪を南北につなぐ御堂筋線を北に延長した路線で、もともとは大阪の中心地から1970年の大阪万博会場へとつなぐため開発されたそう(北大阪の人たちは、ともすれば70年万博に触れがちです)。

今まで南隣の市の千里中央どまりだったのですが、2024年に箕面まで伸びました。

駅はショッピングセンター・みのおキューズモールに直通。

元々あったみのおキューズモールもなんだか華やいでキレイになっていました。

2024年の年末、私が箕面に帰省したとき、母親がみのおキューズモールのことを10年前の名称である「ヴィソラ」と呼んでいて懐かしさ青天井でした。

どの地域の複合商業施設もそうだと思いますが、経営元の変更で名前が変わっていきますよね。しかしやっぱりジャスコとかマイカルとか、呼びなれた昔の名前で呼んでしまいます。

ちなみに私はみのおキューズモールをいまだに「カルフール」と呼んでいます(かつてスーパーのカルフールが入っており、子どもはみなカルフールと呼びならわしていた)

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もう一つの新しい駅・箕面船場阪大前

箕面に北大阪急行が伸びたことで、もう一つ新しい駅ができました。「箕面船場阪大前」です。

この駅は、大阪大学の箕面キャンパスに直結しています。

外国語学部があるこの箕面キャンパスは2021年にできました。これまた新しい・・・

私は、狭くて人の多い阪大豊中キャンパスでずっと勉強しており、新しくできた箕面キャンパスを見て圧倒的格差を感じ、悔しすぎて用事がないのに何回か行きました。

阪大図書館と市立図書館が融合した図書館もあります。

あと、箕面船場と言えば卸価格で衣料品や文具が買えるジェット(旧SSOK)、人気スイーツの堂島ロールの切れ端が安くで買えるお店、そして、

スポッチャ&温泉が楽しめるレジャー施設「Bb(ビィ・ビィ)」です。

私が中学生だった頃、みんなBbにお熱でした。チャリやバスでわざわざ行って、ロデオやらボウリングやらをやりこんだものです。

あと、太くて長いサンドバックみたいなものを持って、1対1でどつきあうスポーツマンシップのあまりないゲームもありました。

「Bb」は「ビーバーワールド」の略で、「え、B(ビー)b(バー)・・・?」と今でも腑に落ちていません。

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わざわざ来てくれるなんて・・・「サントリー総合トレーニングセンター」

家で、テレビ朝日『アメトーーク 年末スペシャル』をダラダラみていたら、バレーボールの人気選手が人気芸人とロケをしていたのですが、

場所が箕面の体育館で面喰いました。

「なぜ箕面に⁉」と疑問だったのですが、

私が知らなかっただけで、箕面の「サントリー総合トレーニングセンター」をホームの1つにした実業団バレーボールチームがあったのです

その名も「サントリーサンバーズ大阪」です。

しかも、近年バレーボール人気が高まっている上、スター選手高橋藍選手・高橋塁選手の加入も相まって、わざわざ箕面まで見に来てくれるファンが増えているそう。

何もかも知りませんでした・・・外部から地元のホットスポットを知らされることってたまにありますよね。

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「忠臣蔵」が地元と関係するなんて「萱野三平旧邸」

2年前、吉川英治の『新編忠臣蔵』を読んで、「大石内蔵助、中間管理職みたいでかわいそう~」なんてうそぶいていたら、箕面の萱野出身の萱野三平という人物が登場しました。

急に地元が忠臣蔵と接続してビクっとしました。

萱野三平は吉良邸討ち入り参加か、もしくは父にすすめられた就職かで板挟みになり、若くして自ら命を絶ってしまいます。「悲劇の若きエリート」といった人物です。

萱野三平の昔のおうちが残っています。

自分のなじみの地域の背景を知り、「え、なになに、全然知らんかったんやけど」とゾクゾクする。老後、どんどん地域の歴史にのめりこんでいく人の気持ちがわかりました。

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カルピス開発者の生まれたお寺

萱野三平旧邸のほど近く、教学寺というお寺があります。

ここはなんと「カルピス」の生みの親・三島海雲が生まれたお寺だそう。

(・・・これも今年の1月に知りました。地元って知らないことばっかりですね。)

記念碑があります

住職の息子であった三島海雲は、仏教大学で学び、24歳のときに中国留学にいく機会を得て、内モンゴルにて乳酸菌で乳を発酵させた「酸乳」と出会い、カルピスのヒントを得たとか。

ちなみに、箕面萱野駅にはカルピスと箕面市がコラボした自販機があります

この三島海雲、モンゴルで牧場を経営したり、40代から80代までほぼ毎年富士山に登ったり、スケール大です。

地元にこういう人がいると、自分のうだつの上がらなさを地元のせいにはできなくなりますね。

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彩都の公園がアツい

箕面には、この10年で急速に開発された彩都というエリアがあります。

私が中学生くらいのときには、「え~人住むんかなあ」と正直冷めた目で見ていましたが・・・

今やめちゃくちゃ栄えててにぎわっています。なんとコストコもできるそう。舐めててすみませんでした!

たそがれのコストコ予定地

また彩都には、ふわふわチーズケーキの「りくろーおじさん」のデカい店舗があります。

イートイン&バラエティ豊かなパンの販売などで連日たくさんのお客さんです。(市域としては茨木市にあるけど)

私が彩都で強く推薦したいのは「彩都なないろ公園」です。

ここには、

むちゃくちゃ急角度の滑り台があります
一般の滑り台の角度がこれくらいなのに比べて、
こう。

結構高さもあってどう見ても怖そうなのですが、子供に大人気なようで、キャイキャイ列をなしていました。

子供が滑るのではなく落ちていきます。見守る親の多さよ。

かつて、安藤さんが沖縄で同じタイプの滑り台に挑戦されていました。背中とおしりがめちゃくちゃ擦れるそうです。そりゃそうですよね・・・

いつか私も、軟膏などをちゃんと用意した上でチャレンジしてみたいなと思っています。


地元との油断ならない関係

箕面のことをそっと知っていただけましたでしょうか。また箕面を知ってる方は頷いていただけましたでしょうか。

「20数年住んでたし、知ってるものばかりやろ」と思ってたら、隠し持ってた爪を急に見せてくるのが地元。「え、そんなん全然しらんかった、おい言ってくれよ」の連続でした。

私と箕面、これからも油断ならない関係でいきたいです。

地元視点みどころ紹介

地元出身/地元在住ライターが紹介する地域情報です。住んでる人ならではの細かい情報、偏った情報をお送りします。

 

おまけ
記事に使わなかった写真
&私的箕面のおいしいお店

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