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この日は職場に出社しており、仕事でへとへとになって帰ってきた。左ポケットに入ったキーケースを取り出し、鍵を使ってマンションのエントランスのオートロックを開け、エレベーターに乗り、鍵を使って自宅のドアを開ける。
世間ではインフルエンザが流行っているそうなので、いつも以上に手洗い・うがいを入念に行なった。
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この日はリモートワークの日だったので出社せず、自宅の作業部屋で会社のノートパソコンを開き、勤務をしていた。10時ごろ、リビングで娘(0歳4か月)のお世話をしている妻からLINEが入っていた。娘と共に散歩に行くとのこと。

私は11時頃にオンラインでの社内会議があった。
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社内会議が終わり、お昼休み。お昼に家族といっしょに過ごせるリモートワークはありがたい。妻がケンタッキーを食べたいというので私が買いに行くことに。しかしここで事件発生。いつもの場所にあるはずのキーケースが無いのである。
全ての部屋をすみずみまで探したつもりだが、無い。おかしいな。帰宅時に鍵を使って家に入ったのだから無いはずがないのに……。玄関のドアに差しっぱなしかもしれないとも思ったが、それなら妻が散歩に行くときに気づいたはずだ。もしくは、ドアに差しっぱなしにしていた鍵を、夜中に誰かが持って行ってしまったのだろうか?最悪の展開だ。
ここで私は思い出す。キーケースにはAirTagを入れていた。AirTagは近くにあるiPhoneやiPadと通信をして、その位置情報を所有者に教えてくれる。すごい仕組みだ。
さっそく、iPhoneの「探す」というアプリを開き、キーケースの位置情報を見てみる。

その場所は自宅を指していた。(正確に言えば自宅とはわずかに違う場所を示していたが、GPSの誤差の範囲内だろう。) ひとまず安心である。やはり鍵は自宅にある。自宅に隠された鍵を探す、宝さがしゲームの始まりだ。
しかも、このアプリでは自分のiPhoneとAirTagが直接Bluetooth通信して、AirTagから音を鳴らすことができる。
音を鳴らして探せばすぐに見つかるはずだ。しかし、ここで問題が発生した。AirTagの音を鳴らそうとすると、Bluetooth接続失敗のエラーが出てしまう。
そこまで広い部屋ではないのに、Bluetoothの届かないような奥まった場所に入り込んでしまったのだろうか。ベッドの裏とか?Bluetooth、届きそうだけど。

最後に位置を確認した時刻が「40分前」となっているのも若干気になる。自宅にありながら40分間、iPhoneとAirTagはBluetooth通信ができていないのだ。逆に、40分前にはできていた。40分前に何があった。
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こんなことをしていてはお昼休みが終わってしまう。私は妻の鍵を借り、自宅からすぐのケンタッキーに向かった。注文して待っている間、ふと「探す」アプリを開いたところ、最後に位置を確認した時刻が「たった今」となっていた。

私は「まさか……」と思った。そして、ケンタッキーを買ったあと、鍵を見つけることができた。
シンキングタイムです
さて、次のページが「解決編」なのですが、もしよければここで一度ストップし、ご自身でお考え下さい。
・なぜ、このようなことになった?
文章や写真をちゃんと見ていただければ、筋の通った推理ができるようになっております。

