2024年、デイリーポータルZ株式会社がスタートします!
橋田:
先月を振り返る活動報告です! 今月もよろしくお願いします。
林+古賀:
よろしくお願いします!
橋田:
毎月恒例! という感じで始めましたが、今回はだいじなお知らせがありまして。
古賀:
はい! というのも、今日林さんからデイリーポータルZの運営会社が変わることについて発表がありました。
「デイリーポータルZは2024年1月1日から運営会社が変わります」
古賀:
サイトの運営が、いまの東急メディア・コミュニケーションズ株式会社から、2024年1月1日付でデイリーポータルZ株式会社に変わることになりました。まだご案内の記事を読んでいない方はぜひぜひ上のリンクから先にご覧いただけるとありがたいです。
橋田:
ですね! 発表に関する裏話というか、経緯みたいなものをこの場では話していけたらと思いまーす。
林:
いや~。すみません。この件についてはげます会とデイリーポータル見ているみなさんにずっと言えなかったのが本当に心苦しいというか、ようやく言えて良かった。みんなに共有出来て良かったなと。ようやく説明できて嬉しいです。
橋田:
嬉しいですね。ずっと秘密裡にいろいろと段取りをしていましたもんね。
林:
今年、辛かった。ほんとに辛かった。おれは。
古賀:
林さんがいまの会社(東急メディア・コミュニケーションズ)と一緒に以前から動いていたんですよね。我々編集部員も話を聞いたのはあとになってからで。
林:
おれは結局何がしたいのかみたいなことを考える時間が多かったですね。
古賀:
自分探しですね。
林:
自分探しをしておりました。
橋田:
答えが出たんですね。
林:
でも一番いい形になったんじゃないかと思います。
橋田:
ライターさんたちにもお伝えしましたが、みんな喜んでくれてますよね。
オーナー編集長です
林:
そうなんです。デイリーポータルZは、永遠に終わらないサイトになりました。僕がオーナーだから。このような感じに変わります。
林:
あらためて、2024年の1月1日からデイリーポータルZの運営の会社が変わります。新しい運営の会社はデイリーポータルZ株式会社。代表は私がつとめます。
古賀:
いえーい。社長ってことですね。林さんが。
林:
社長…うん。名刺には社長って恥ずかしいから書いてないんです。ひとりの会社で社長って言ってもな~と。だから名刺には書いてないんですけど、僕が代表です。ニフティの退職金を資本金にしました。オーナー編集長ですね。これからワンマンが始まると思って下さい。
古賀:
ワンマン! ちなみにデイリーポータルZ株式会社は、林さんのひとり会社なんですよね。
橋田:
めちゃくちゃ中の話でサイトにはあまり関係はないですが、これまで社員だった我々編集部員は今後は社員ではない形でたずさわることになりました。
終わらせるとしたら俺が終わらせる
林:
これまでも東急グループの中でかなり自由にやらせてもらっていたんですけど、とはいえ、会社の組織の中なので手続きがあったりとか、出張に勝手に行っちゃいけないとか。
古賀:
そりゃそうだ。
林:
そういう会社的な配慮をせず、これからは自由なサイト運営をやっていきたいと思ってます。
代わりに、援助もなくなるので、自立していかないといけないという。大学出て、社会人になるのと一緒ですね。いつ寝てどこに暮らしてもいいけど、そのかわり自分で生活を作りなさいよということですね。
橋田:
自活ですね。
林:
これまでは会社が運営するサイトで、そこのものだからサイトをやめるかどうか、続けるかどうかそこの会社が握ってたんですけど、今度は僕の判断になったので、永遠に終わらないだろうと思ってます。
永遠の命を手にしました。終わらせるとしたらおれが終わらせる。デイリーポータルZ終わらせるのおれしかいなくないですか。
橋田:
それはそうだ。
林:
引導を渡すのはおれかなと。あ、でも終わらないですよ。死ぬまでできるんですよ。定年もないですから。85歳ぐらいまでできます。
古賀:
めっちゃやる。
橋田:
100歳までいきましょうよ。
林:
サイトとしては今まで通りです。独立を機にPV狙いの記事とかそういうアフリエイトで売れるための記事はぜんぶやめようと思ってたんです。
でもそもそもそういう記事がないんですよね。自由だなこいつら。むしろもっとPV狙えよって思った。
古賀:
最初から自由でしたね。
林:
だから内容は変わらないです。機動力が増しますよね。判断が僕一人なので。これからは「会社に一回聞いてみます」とか、そういう返事ができないんですよ。ただ、正直なところ貧乏にはなります。
古賀:
事務所がないですからね。屋根がない。

林:
でも、貧乏になるって言ったときに、そんなに嫌じゃなくて、ちょっとワクワクしてるところがあって。
だってもともとそんなにお金を使わないサイトだったじゃないですか。お金はないなりに知恵があって、ないなりに原稿を集める方法とか原稿を作る方法があるから、そんなに悲観的にはなってなくて。
むしろどんと来いな感じですね。貧乏も。
古賀:
確かにそうですね。
林:
なんて言いながら今めちゃめちゃ営業活動してて。手ごたえもあったり、ぜんぜんだったりっていうのが最近の反応です。
僕がオーナーになるので、普通のことはしないです。打ち合わせスペースの屋根がなくなること以外はいい話しかないです。関東の冬はほぼ晴れるので、屋根がなくても大丈夫です。
橋田:
天気的にもいける。
収益ははげます会が中心
林:
収益の話でいうとはげます会を中心にしたい。これは真面目に思っていて。
なんでかと言うと、面白いものを書いて読んでもらって、その人が面白かったらお金を払う。シンプルな関係じゃないですか。1対1の。そういう関係にしたい。
橋田:
はげます会からの収益は素直ですよね。
林:
食堂と一緒じゃないですか。美味しいものを出して対価をもらうっていう、はげます会はそれだなと思って。究極的にはこのビジネスモデルしかないというか。
面白いものを作るのは得意だしいくらでもできるから、それでお金をいただいきたい。つまりみんなやめないでねって話です。はげます会を。
橋田:
いま入ってるみなさん、どうかよろしくお願いします……!
古賀:
あたらしい会員コースを作ったんですよね。
林:
そう。1万円、5万円、10万円のコースができました。
*1 フッタへの名前表記は無料期間は掲載できません
*2 年末ご挨拶は2024年末からです
*3 なまはげのほか、獅子舞・マリアッチなどリクエストに応じます
古賀:
10万円のコースがある!
林:
はげます会、もっとはげます会、超はげます会、10万円コースだけ「はげまし王」。10万円コースだけレベルが違う名前にしようと思って。
古賀:
概念が違う。
林:
兆とか京じゃなくて那由他。別次元だなという感じにしたかった。
裏側の予算の話はこれまであまり大っぴらには話せなかったんですけど、もうしがらみもないので、運営の状態もつまびらかに話します。そういう先行きも一緒に見守ってほしいです。
古賀:
どうなるのか、おたのしみに! っていう。
林:
そうそう。この泥舟がどうなるのかを一緒に楽しんでもらいたい。
古賀:
泥舟前提なんだ!
林:
あいのりとか、そういう感じですね。サイト運営リアリティーショーが始まるんですよ。 おれと橋田さんが喧嘩するところとか動画でアップされますから。
編集部のメンバーもかかわり続けます
林:
編集部のメンバーとしては、古賀さんと安藤さん、藤原くんはライターとして参加し続ける感じですね。橋田さん石川くんはサイトの運営を手伝ってくれることになってます。
パワーダウンしてしまうんじゃないかなというのは屋根以外はない。屋根と壁以外はない。
古賀:
最近、林さんずっと屋根のこと言ってますもんね。
林:
なにしろ、やっとみんなに言えて良かった。純粋にデイリーポータルZを続けてるとしたらこれがベストな形だと思います。
古賀:
だから安心して読み続けてください。
林:
たぶん、すごく面白くなるんじゃないですかね。こんなインターネット20年ぶりに見たな、みたいな感じになる。
古賀:
再生ですね。初心に戻って。
林:
すくなくとも僕の蓄えで2年ぐらいは続けられます。
橋田:
早くも赤裸々!
林:
だから、面白くなるんじゃないかな。自分に言い聞かせて。
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