老舗のお店にある硬いお菓子
そのお菓子があるのは岐阜県大垣市である。大垣市は水の郷とよばれいろいろな場所でおいしい地下水を組むことができる。水がおいしい町はいい町。
田中屋せんべい総本家というお店で、1859年から続く老舗の煎餅屋である。そして、ここの名物がみそ入りせんべいだ。
味噌焼きせんべいとかあるからな。あってもいいよな。疑ってごめんな。
固いお菓子『四ッ折』
中に入ると外観とは違って現代的できれいでおしゃれな室内だ。
店員さんに「これって固いんですか？」と聞く。「固いです」と言われる。なので買った。
また、「焼きたてのせんべいがありますよ」と言われて「え！買います！！」となった。みんなおれに食べものをおすすめしないで。買ってしまうから。
小麦と砂糖、ゴマ、水に味噌を加えて作ったこちらのせんべいは素朴な甘さに味噌のしょっぱさがほどよく合う。これはお茶が飲みたくなるせんべいだ。
また、食感もパリッとほどよい食感である。これが四ッ折、どうなってしまうんだ。
固いお菓子を食べてもらう
後日、ライターのりばすとさんと会うことになり、そのときにこのお菓子を食べてもらった。
よかった、これ岐阜で買ってきたおみやげなんですよ。あとこれも買ってきたので食べてください。
いったん目を閉じて心を落ち着かせてから見ても厚い。分厚い。
先ほどまで食べていたものを4つに折ったせんべい。明らかに分厚い。「自分、固いです」と主張してくる分厚さ。
じゃあ、これを食べてもらおう。渡そうとしたとき「これ、どうなるか怖いので先に食べてもらってもいいですか？」と言われた。先に食べるのか。おれ、今、震えてます。
誰か石とすり替えた？ それぐらい固い。大人の力をなめるなよと思いながら思いっきり噛んだが全然割れない。
全然かみ砕けないのだ。固い。何度も噛もうとするが、人間の力ではかみ砕けない固さ。
3分ぐらいなんとか噛もうと挑戦していたら、大きな音を立てて噛むことができた。今、口の中でゴリゴリとすごい音がしている。え、おれ岩を食べている？
そして、ゆっくり噛み締めると、素朴な甘さを感じられる。あと、達成感がすごい。何かの大会に優勝したぐらいの達成感。この食感が癖になる。固いもの好きにはたまらない。
りばすとさんにも食べてもらう
じゃあ、今度はりばすとさん、食べてみてくださいよ。これ、今思ったけど先輩からの何かしらハラスメントにならないか。固いお菓子を食べさせるハラスメント。カタハラ。
ただ、このときおれたちは知らなかったんだ。まさかこれ以上固いお菓子があるなんて。
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