我が家の一角が牡蠣で埋まってしまった
去年から今年にかけて、我が家に牡蠣の姿をしたぬいぐるみが急速に増えていった。
千利休が見たら卒倒しそうな光景だが、自分でもいつの間にこれだけ集めてしまったんだ…と複雑な気持ちである。
家族からも「どうにかしないとね」と言われているのだが、この牡蠣たち、次々と派生商品が発売されていくのだ。
ほいほいと乗せられて、次々に獲得してしまった。
今、牡蠣は着実にゲームセンターのクレーンゲームの1ジャンルとして定着しつつある。
普段ゲームセンターとは無縁な方からすると、信じられないかもしれない。
試しに、約450のクレーンゲームがあるこのゲーセンに牡蠣モチーフはいくつあるか探してみよう。
これはもう、ニッチなブームといってよいのではないか。
将来、令和文化のひとつとして語られる……なんてことなく忘れられる気がするので、今のうちに記録しておきたい。
どういう経緯でこうなったのか、ひも解いていこう。
はじまりは何か
この牡蠣は、もともと「つぶらな瞳の水族館」という2019年2月に発売されたシリーズの派生商品なのだ。
これが結構人気となり、「つぶらな瞳の動物園」「つぶらな瞳の爬虫類館」が発売。
その後、「つぶらな瞳のお弁当箱」「つぶらな瞳の文房具」「つぶらな瞳の喫茶店」など、徐々に何でもありになってくる。
自分がこのシリーズをとったのはたしか2022年1月が最初である。
正直なところ、お店で売っていたら正規価格で買うかと言われると、うーん…となるのがゲーセンの怖いところだ。
「必要か必要でないか」ではなく「とれるかとれないか」というところに射幸心をあおられるのだろう。
まあ、見つめられるととりたくなってしまうのだ。
そして、牡蠣は公式Twitterによると2022年3月に発表(2022年7月発売)。
これが一部で人気となる。
また、2022年6月におしゃぶりをつけた牡蠣を公式Twitterが投稿。ファンの心をわしづかみにする。
もともとシリーズのひとつだったのものが、それを飛び越えて大ヒットするのはピカチュウみたいな感じかもしれない。
なお、ぬいぐるみ牡蠣界の2大巨頭のひとつである求心フレンズは2022年4月に発表。後述する。