ジンギスカン用のタレ
ジンギスカンは北海道でよく食べられている肉料理だ。羊肉を使うのだけれど、その昔、北海道は緬羊(羊毛を刈るための羊)飼育が盛んで、年をとった羊の活用法としてジンギスカンが食べられるようになった。
私はどこか知らない地域に出かけると、スーパーに行くようにしている。その地域の食文化を知ることができるからだ。とはいえ、最近は全国で平均化されているけれど。ただ北海道のスーパーでジンギスカンのタレを見つけた。
やはりジンギスカンを食べる地域だから、ジンギスカンのタレがあるのだ。上記はベル食品のもので、ベル食品も北海道の会社だ。東京のスーパーでもジンギスカンのタレを全く売っていないわけではないけれど、北海道の方が種類は多いように感じる。
上記は株式会社ソラチの出しているジンギスカンのタレだ。ソラチもやはり北海道の会社。地元の人に聞くとベル食品のジンギスカンのタレか、ソラチのジンギスカンのタレかは意見が分かれるそうだ。
ベル食品のジンギスカンのタレなのだけれど「特撰」。先のジンギスカンのタレより少し高いものだ。果実や野菜、スパイスで贅沢に仕上げたタレらしい。共通してどれも醤油ベースで甘味があり、濃い味だ。今回はこの3つを使い、羊肉だけではなく、牛肉、豚肉、鶏肉を食べてみたいと思う。
漬け込みます!
ジンギスカンは普通に肉を焼いてタレにつけてもいいし、肉を漬け込んで焼いてもいい。今回はタレを肉に馴染ませたい気がしたので、漬け込むことにした。タレ3種、肉4種をそれぞれ漬け込む。
漬け込み方は簡単でジップロックにそれぞれ肉を入れて、それぞれタレを入れて、寝かせる感じだ。タレの蓋を開けた時点で、食欲をそそる本能を刺激するような美味しそうな匂いがしている。羊肉は他の肉と比べると臭いので、タレも匂いが強いのかもしれない。
焼いていくぞい!
ジンギスカンは別に羊肉だけではなく、豚だと豚ジンギスカンと呼ばれるそうだけれど、基本は羊肉。タレの使用方法にも「ラム、マトン」を、と書いてある。他の肉では美味しさはどうなるのだろうか。
ジンギスカン用の鍋があればいいのだけれど、持っていないので、4種の肉を一気に焼くべく、4つに区切られたフライパンで焼く。以前買ったフライパンなのだけれど、使い道がなくて困っていた。こういう時に便利な一品だったんだね。
まずは「ベル食品のジンギスカンのタレ」。食べてみるとどれも美味しい。ただ鶏肉だけがずば抜けて美味しく感じた。どれも甘辛く美味しいのだけれど、甘めのタレが鶏肉との相性がいいようだ。羊肉より美味しく感じる。クリスマスに食べる鶏肉の味がする。チャップ花があしらわれたチキンレッグの味だ。
次は「ソラチのジンギスカンのタレ」。これもまたどれも美味しい。ただ鶏肉だけが特別に美味しく感じた。先のベル食品との違いはスパイシーの程度の差だと思うけれど、どちらにしろ鶏肉が美味しい。クリスマスに食べる鶏肉の味がする。同じこと書いているけど、本当にクリスマスなのだ。
最後は「ベル食品のジンギスカンのタレ(特撰)」。これは美味しい。甘さ、辛さ、深みと三拍子揃い、どの肉も美味しく、3つのタレの中で一番美味しく感じた。ニンニクがよく効いていてスパイシーで、値段が違うこともあるけれど、一段と深みがあるように感じる。
特撰もやはり一番美味しかったので、鶏肉だ。ニンニクと甘味が鶏肉と相性がいいのだ。クリスマスに食べる鶏肉の味がする。ジンギスカンのタレは羊肉ではなく、鶏肉にためにあったのではないだろうか。全てがメリークリスマスだ。


