広告企画 2020年10月22日

クリームボックスと郡山ブラック、ときどきひょっとこ~地元の人頼りの旅in福島県~

クリームボックスふたたび

というわけで昨日はラーメンを食べて帰ったらすぐ寝た。山に登って風呂に入ってラーメン食べて寝るなんて満点だと思う。

一つやり残したことがあるとしたら、それはクリームボックスだろう。せっかくなので早起きしてクリームボックスの元祖と言われるお店にやってきた。

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ここがクリームボックス発祥の店と言われる「ロミオ」。
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朝いちばんで来てるのに、すでにけっこう売れていた。どんだけ好きなのか郡山市民。
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とはいえさすがは潤沢な品揃えである。次々売れていくところに奥から次々とクリームボックスが補充されていた。ほんとどんだけ好きなのか郡山市民。
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「えっとー、クリームボックスとー、あと何買う?」。クリームボックスありきで、足りない分をなに買うか考える。

というわけで郡山でのクリームボックス人気に恐れをなしながらも、今日こそは売り切れる前に買うことができた。すぐに食べた方が美味しいはずなので裏の公園のベンチに座る。

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包装のビニールが厳重で食べにくそうに見えるけど、これが気持ちいいくらいするっと外れるから謎である。
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世界よ、これが郡山のクリームボックスだ。

クリームボックスはふわふわの食パンにねっとりとしたクリームが分厚く塗られている。このクリームが不思議なことにしっかりとミルクの味がして、そしてちゃんと甘いのにじゃんじゃん食べられるのだ。

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断面を見るとわかるようにクリームがもりもりに塗られている。

クリームボックスは地方パンの中でもかなり完成度が高いのではないかと思う。全国で売られていないのが不思議なくらい。

公園で子どもたちがボールをけり合ってるのをぼんやり眺めながらクリームボックスを食べていると、福島に暮らす平行世界に住んでいる自分になったような気分になる。まだ2日しかいないのに、もうすっかり地元の人である。このままでもいいかな、でも帰らなきゃな。

入水鍾乳洞

ところで昨日、磐梯山からおりてセブンイレブンでパンを食べた後、ライターの江ノ島くんからメッセージをもらっていたのだ。彼は親戚が福島にいるらしく、こどもの頃によく福島に遊びに来ていたらしい。

そんな彼のおすすめが「入水鍾乳洞」だった。

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鍾乳洞は二つあるけど入水鍾乳洞の方に行ってくれ、とのこと。

勧められたら行くのがこの企画である。やってきました入水鍾乳洞。

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流しそうめんはお休みでした。

江ノ島くんは冒険っぽいと言っていたが、まあ鍾乳洞ってどこでも冒険っぽさがあるものだろう。ちょっと前に東京で日原鍾乳洞に入ったばかりなので、正直なところそれほど期待していたわけではなかった。

でもこの看板を見て背筋が伸びた。

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「本格的なケイビングで探検気分が味わえます」「濡れても支障のない服装の準備が必要です」

どのくらい本格的なのか。受付に座っていたおとうさんに聞いてみたところ

「その服装じゃあ無理ですよ」と。なんですと??

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「ここから先はひざくらいまで水が来ますから」

洞内はA、B、Cと分かれていて、Aまでは濡れずに行けるけど、面白いのはBから先らしい。そんなこと言われたらBから先まで行きたいけど、濡れるのはちょっと困る。

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Bから先はそうとうやばいらしいです。
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迷っていたら短パン貸してくれた。

Bコースは途中からすごく狭くなって水がじゃばじゃば流れているのだとか。「水は冷たいですけど、5分くらい我慢してください」と言われたので、そのくらいで出られるのなら我慢するか、と思って聞いていると

「5分もすると冷たくて足の感覚がなくなるので、そうなればその先何も感じないから大丈夫」と。

それは大丈夫と言っていいのだろうか。えらくポジティブなもののとらえ方である。でも江ノ島くんがせっかくおすすめしてくれたのだ、ここまで来て引き下がるわけにもいかないだろう。

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というわけで着替えた。便所サンダルも貸してもらいました。

水に入ると言うのでブーツみたいなしっかりしたものを予想していたのだけれど、足に砂がはいるから便所サンダルがベストなのだとか。それからライトも借りた。つまり僕みたいに手ぶらで突然やって来ても、借りられるから大丈夫ということです。

いざ入洞

掃除道具入れくらいの狭さの入り口から中に入ると、その先は暗く長く細い洞窟が続いていた。ちょっと待ってこれすごい不安。まわりには僕しかいないのも不安。「停電したらスタッフが迎えに来ます」という看板も不安。

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立って歩くと頭をぶつけそうになります。

堂内は一年中15℃くらいを保っているらしく、油断するとちょっと寒い。

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正直これまでの取材の中で一番怖かったです。

大量の水が高速で流れる音で話声とか足音なんかが完全に消される。静かなのも怖いけどこのくらいうるさいのもまた怖い。

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ドババババババババーーーーー!!!!
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ズドドドドドドドーーーー(大音量で水が流れる)。

受付で言われたとおり、Aコースの終わりまでは濡れずに来られたが、不安なのはこの先のBコースだ。道が一気に狭くなる。

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うっかり鍾乳石に頭をぶつけると堂内にごーーーん、と音が響いて、その振動で崩れて閉じ込められるんじゃないかと恐怖する。

Bコースは足を踏み入れた瞬間、水に浸かった。

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ちょっと濡れるかもしれない、とかそういうレベルじゃないな。

そして言われた通り、この水がとにかく冷たい(5℃らしいです)。冷たいというか、痛い。たまに足を水から出して手でもみながら進む。

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常に腰をかがめてカニ歩きする狭さ。
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穴に入るって書いてあるんだけど穴ってどこ
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待ってここ入るの
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穴に入っていきます。帰ってこられるのかこれは。
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穴の中はひざ上まで水がありました。

確かに水に浸かって5分くらいで足の感覚はなくなった。しかし恐怖はなくならない。

立って進めないので四つん這いになって行く。

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じゃばじゃば水が流れているのがわかるだろうか。

あまり失礼なことは書きたくないんだけど、この狭い通路を江ノ島くんが通ったって本当なのか。うそだろう。

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ライター江ノ島くん。

30分くらい這うようにして進むとBコースの終点にたどり着いた。最後の5分、いや3分くらいは最高にテンションがあがって楽しかった。それまでの恐怖がマヒして頭にへんな物質が分泌されたんだと思う。

他に誰もいないので本当に来たことを証明するため終点の写真を撮ってきた。受付でおとうさんに見せて自慢するんだ。

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証拠写真。

帰りも同じ道を這って進むのだけれど、行きよりずっと楽しかった。帰りは最初から恐怖心も足の感覚も失っているからだろう。

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出口につけられた「喜びの窓」という名前がまさにしっくりくる。

外ではおとうさんが待ってくれていた。

「最後まで行けた?」

「行けました」

「どうでした?」

「…最高でした」

この入水鍾乳洞はYouTubeでも人気らしく、冒険好きユーチューバーなんかが中継しながら入った動画がたくさんあがっているらしい。よくあの狭さをカメラ持って入ったなと思う。

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おとうさんはいろいろオススメを教えてくれました。

 

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