広告企画 2021年3月18日

地層にロマンを感じつつ巨大なアナゴを食べに行く~地元の人頼りの旅in千葉

お食事処「やまよ」のあなご

ここ「やまよ」は前回の「投稿頼りの旅」で投稿いただいていたのに日程の都合で行くことができなかった場所である。あれからずっと気になっていたのだ。

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もうこの時点で美味しい。

やまよは現在ランチのみの営業なので気を付けてほしい。12時前に行ったらすでにカウンター以外埋まっていたけど、安心してください、テイクアウトもできます。

ディスタンスを保つため両隣を開けてカウンターに着丼(たぶん使い方が早い)。

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アクリル板とかビニールではなく、タヌキが仕切りになっています。

おすすめの「あな天重定食」を注文。トイレに行って手を洗って帰ってきたら僕より先にあな天重定食が席についていた。速い、そして、でかい。

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どかっーーーん。

この質量が写真で伝わるだろうか。エジプトでピラミッドを見たことがある人ならわかってもらえると思うが、写真はだいたいにおいて実物よりも非力なのである。

あなごの天ぷらは一端を箸で持ち上げても他端がご飯を離れない。

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奥にいるおじさんよりもでかい。

衣がカリッカリであなごがふわっふわなのである。タレはあとかけできるよう、最低限だけかかっていてあとは別に付いてくる。にくい、そういう心遣いのできる人でありたい。

熱々のうちに夢中で食べた。こんなに一生懸命美味しいと思ったことはない。

僕の後ろでテキパキとお客をさばくおかあさんの手際と愛想の良さがとにかく印象的だった。こんなに美味いんだから、もうそんなに愛想よくしなくてもみんな来てくれるだろうに、と思ってしまったほどである。

在宅勤務になってからというもの、昼はだいたい食パンを食べていたのだけれど、久しぶりにフルパワーが出せるような気分になってお店をあとにした。

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ホキ美術館

前回の神奈川県編でも書いたが、僕は地元に根付いた小規模な美術館とか博物館が好きだ。展示の数が多すぎると途中で集中力が切れて「絵を見た」と感想をまとめてしまうのだ。

その点千葉にあるホキ美術館はちょうどいいサイズの美術館で、内容も写実主義に統一されているので集中して見てまわることができる。

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住宅地にとつぜん現れるのがまたいい。

普通の住宅街に急にモダンな建物が現れるのだけれど、これが不思議と浮いていないのは上に高いわけではなく、入口から地下へ降りていくタイプの美術館だからだろう。

館内は撮影できなかったのでこれは行ってもらうしかないのだけれど、よく見ても写真なのか絵なのかわからないくらいの写実的な(もちろんぜんぶ絵です)作品が並ぶ。

なかでも特に僕が好きだった作品がミュージアムショップにお土産のモチーフとなっていたので買ってきた。

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これ。

クワガタとカブトムシの標本である。写真か本物かに見えるだろう。これ、絵なのだ。しかもこの絵、実物はかなりでかい。クワガタ一体が僕の顔くらいある。

この絵の前では数分間立ち止まって見入ってしまった。

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中はなんとマシュマロ。

写実主義の絵画は少しずつ少しずつ描き加えていくため、一点完成させるのに何年もかかるのだとか。要するにこの作家は、何年もかけてクワガタの標本の絵を完成させたのだ。その執念たるや。

思うのだけれど、山とか海とか女性とか、美しいものを写実的に描くのは僕なんかにもなんとなくわかるのだ。単純に綺麗だからそれを絵の中に閉じ込めたい、所有したいと思うのだろう。

ではクワガタの標本はどうか。

何年もかけて描いていくうち、われに返る瞬間もあったのではないか。隣で子どもが泣いていたかもしれない、猫が吐いていたかもしれない。でも私はクワガタを描く、実物と見分けがつかないくらい精密に、しかもでかく。

なんというか、その情熱というか意思というか、狂気のごときモチベーションのありようが、絵の底から伝わってくるようだった。

すべての作品からそういった圧がびしばし伝わってくるので、ホキ美術館を訪れる際は半日くらいとっておいた方がいいと思います。

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九十九里海岸

千葉といえば九十九里海岸でしょう。というわけでやってきました「海の駅九十九里」。

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アパートみたいだけど海の駅です。

海の駅といっても海の家みたいにビーチにあるわけではなく、陸にある。ドライブの途中で立ち寄ることを前提としているのだろう。駐車場が広くてゆったりとしていて、晴れた日にソフトクリームなんかを食べると最高に気持ちがいいと思う。

僕が行った日はごうごうと冷たい海風が吹き付けていてソフトクリームどころではなく、ある意味海の駅を体現していた。

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ふつうに手紙を出せる青いポストは日本中探してもここだけ。

通常は青いポストは速達専用なのだけれど、ここにある青いポストは千葉の青い空と海をイメージしたものらしく、普通郵便を出すことができる日本で唯一の青ポストなんだとか。

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巨大水槽にいたのは。
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まいわし。

海の駅九十九里は千葉のお土産や干物なんかを買うことができる物産館である。

千葉はやっぱり海の幸が豊富なイメージだけれど、ビワとか落花生とかマックスコーヒーとか、陸の食べ物もあなどれない。このあたりの話は「知ったかぶり47」の千葉県対談でも聞いているので読んでみてください。

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見たことないタイプのにぼしがありました。
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「なめんなよ」は僕が小学校の頃に流行ったつっぱり猫である。こんなところで再会するとは。

せっかくなので九十九里の海岸も見に行った。湘南の海だと車道から海がすぐそこなんだけど、九十九里は砂浜がとにかく広大で海がずっと先にある。

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砂浜が広い。
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海が見えなかったら火星ですって言われても信じちゃう。

この光景は千葉ならではなのではないか。他県であまりこうした火星みたいな広さの砂浜を見ない気がする。

真冬で、しかも強風が吹き荒れていたので、海にはウインドサーフィンをしている数人の他には誰もいなかった。ただただ広い砂浜に一人で立っていると、遠いところに来た気になる。

夏になったらきっと人でいっぱいになるのだろう。その時にまた来よう。

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誰もいない海もいいですけどね。

千葉の海といえば、もう一か所地元の人にすすめられた場所があった。原岡海岸にある岡本桟橋である。

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とにかく絵になる桟橋、岡本桟橋

 

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看板には落とし物だろうか、クレジットカードが挟まっていた。

ここには静かな海に突き出た桟橋があって、これがなんともいえず青春を感じさせる。

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これはたまらん。

僕が着いたときには桟橋をカップルが海に向かって歩いていた。手前の砂浜ではどこかの大学のサークルだろうか、同じジャージで楽しそうにジョギングしている。

どちらの風景も、たとえば多摩川あたりで見れば日常である。でも背景にこの岡本桟橋が入ることで、一気に青春になる。

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男一人で写ってもさほど青春っぽさが出ないこともわかる。

カップルが引き上げてくるのを待って、僕も桟橋を歩いてみた。

全国的にも珍しいという木製の桟橋は、歩くと下を波が走っていくのが見えた。幅の狭い桟橋は、まるで海の中を歩いているみたいだった。

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気分は海中。
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先端に立つと海がすぐそばにあってちょっと緊張します。

夕方になると桟橋に設置された街灯が点灯して、これがまたドラマチックな風景になるのだとか。千葉に住む恋人たちでここに来たことがない二人がいるだろうか。そういう人はすぐに行った方がいいです。

次のページでは黒イチゴ、そして無人島へ。
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⏩ 次ページに続きます

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