新松戸駅の近くにあるお寺のダルマが怖い
新松戸駅である。
都内で撮影があったので終わってからふらっとやってきた。そのくらいの気持ちで出られる旅が今の時代なのである。
新松戸駅はたぶんはじめて来たと思う。さいしょ間違えて北松戸駅で降りてしまい、目的地まで3キロと出て「え!」となったところを含め、はじめて感がある。
事前情報ゼロでやってきたわけだけれど、ダルマが怖いっていうのはそれはガチのやつなんじゃないだろうか。ちょっと嫌だなあ怖いのは。
気持ちを落ち着けるため、駅前の喫茶店に入った。
駅前の喫茶店で500円のケーキセットを注文する。
おすすめはチーズケーキだけれど今日は売り切れましたとのこと。正直だけど言わなくてよくないかなそれ。また来ないといけないだろう(そういう戦略なのか!)。
ケーキを食べながらカズオイシグロが書いたイギリス紳士が旅に出る小説を20分ほど読んで勇気をもらい、あらためて怖いダルマを見に行く旅に出た。
目的地である福昌寺は新松戸駅から歩いて10分くらいのところだった。途中で梅の香りがして春である。
恐る恐る境内をのぞくと
いた。
怖いと聞いていたのでどんだけ怖いのかと逃走ルートを確認しながら近づいたのだけれど、むちゃくちゃ怖いわけではなくて安心した。でも夜見たらなかなかのものかもしれない。真っ赤なダルマは含みのある顔でじっと僕を見ていた。
そういえば今年は初もうでにも行っていなかったことを思い出して、それから怖がったことをお詫びするためにも、手をあわさせてもらった。
SENDOとODOYA
千葉には有名な大型スーパーがある。主に北部に展開するSENDOと、南部をテリトリーとするODOYAである。どちらも歯切れのいい英語表記だ。
千葉のお店は駐車場が広い。
これは僕が生まれ育った愛知にも言えることなのだけれど、みんなどこに行くにもとにかく車を使うので、必然的に駐車場の広さがお店のキャパに直結するのだ。コンビニの駐車場だってサッカーできるくらい広いんだから。
駐車場だけでなく店内も広々としているので、よく都心にあるみたいに通路ですれ違えないとか、商品を上に積めるだけ積む、みたいな光景は見られない。肉も野菜も寿司も、ゆったりどっしりと陳列されている。
SENDOならではのものを買おうと思って店内を物色していたのだけれど、なにしろ寿司が美味しそうだったので迷うことはなかった。
SENDOだけ紹介するとODOYAファンが怒るだろう。もちろん行った。
SENDOもODOYAも、知らないとカインズみたいなホームセンターに見えるかもしれない。ガーデニング用品とか置かれていそうな雰囲気だ。でも入るとスーパーである。
ODOYAもSENDOに負けず劣らず広々としていて、売られているものも誇らしげだった。中でも魚介類の良さは全他県がうらやむレベル。
ODOYAでも寿司を買った。
僕は普段は車を使わずに歩いて行ける範囲の商店街で買い物をしている。それはそれでお店の人と仲良くなれたりして楽しいのだけれど、こういう広いショッピングセンターに行くと単純にテンションが上がるのだ。アメリカに来たみたいだもの。
このあたり、僕の自宅から車で1時間半くらいなのだけれど、まったく別の国みたいだから面白い。もしかしたら1時間半くらい車で走ると、どこにいっても別の国みたいな景色が見られるのかもしれない。2時間だとちょっと遠いけど1時間半だと行く気になりますよね。