自販機の横がかわいい
トー横がそうであるように、「横」 には、スペースが生まれる。
自販機の横にはまっさらなキャンパスが広がっており、聡明な自販機オーナーたちはそこに目を付け、かわいいイラストで社会を彩っている。ありがとう、ありがとう。私はそれを見つけてはインターネットの海に放つ。
これを見て「あぁ、集めなければならない」と思った。
自販機の横は創意工夫の場だ。お店の宣伝をしてもよいし、政治活動用ポスターを貼ってもいい。何もしなくたっていい。でも市民として一番うれしいのは、かわいいイラストである。そして我々は感謝をせねばならない。自販機の横のかわいいイラストは確実に社会を良くしてくれている。いろんな選択肢がある中で、かわいいイラストを選んでくれてありがとう。
集めて、公開し、感謝する。これが我々にできる唯一の営みである。あと普通に飲み物も買う。
子犬が、飲料が100円であることを謳っている。しかしそんなことよりも 「かわいい」 が勝つ。ありがとう。
(いきなりマニアすぎて気持ち悪い豆知識を披露するが、このイラストは目黒駅周辺でよく見るし、他の場所でも見たことがある。)
ここまで多くのかわいいキャラクターが「100円」をアピールしていた。我々はかわいいキャラクターには当然感謝するべきだが、同時に、100円にも感謝するべきなのである。企業努力の賜物だ。
以上、ここまで見てきたのは「素朴なかわいさ」をまとった、手作り感のある自販機横であった。
御三家
集め始めてから気付いたことがある。異様なペースで何度も目にする3つのイラストがあるのだ。勝手に「御三家」と呼んでいる。
自販機の各取扱業者が自社製品を目立たせようと、オリジナルキャラクターで勝負している。世は群雄割拠、自販機オリキャラ戦国時代である。
JR東日本はとっくに活用している
JR東日本は率先して自販機横を活用しているように見える。
さすがはJR。自販機の横といっても、ラミネート加工したA3用紙を貼るといった簡素なものではなく、全体を覆うようなしっかりとした作りだ。デザインも洗練されている。社内に専門の「自販機の横デザイン課」があるにちがいない。
このように、JR東日本のエキナカ自販機acureには、洗練されたデザインのかわいいイラストが側面全体に描かれている。ありがとう。
しかし。こちらを見てほしい。
優等生acure君の意外な一面を見た気がして、うれしくなった。
⏩ 球団も力を入れている