ライター:松本圭司
第一回:「いもばん」の楽しさをもう一度
第二回:いもばんであのハンコが完成!
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!
肉球のハンコは間違いなくかわいい
猫は全体的にも可愛い生き物ですが、肉球が特に可愛いのです。しっとりしていてぷにぷにした感触。テディベアを逆さにしたような形がたまりません。

その可愛い部位を取り出してハンコにしたいと思うのは必然でありましょう。
肉球を写し取る
肉球をハンコにするにあたって、形を写し取る必要があります。肉球にインクを付けて紙に押そうかとも考えたんですが、紙に押す前に逃げられたら床に点々と肉球ハンコが押されていく惨事が容易に想像されます。
(悲惨でありながらかなり可愛いことになるのも想像出来ます)
そこで、過去に購入しつつ使っていなかった便利アイテムを思い出しました。これです。

水習字の紙
これは水を付けた筆で文字や絵を書くと色が変わって何度も習字の練習を出来るという紙です。どこかのお店で実演してて面白いと思って買った記憶があります。

これなら使うのは水なので大惨事は防げます。じゃんけん氏の手に水を付けてスタンプしてみましょう。

結果。

形が崩れたものが多いものの、中には猫の足跡っぽいものもあります。これを画像編集ソフトで開いて肉球の形を切り抜きます。

作った肉球画像を3DCADのソフト(Fusion360)で読み込みます。やった事が無い人が思っているほど難しい事をしているわけじゃなく、30分もあればハンコの3Dモデルを作れます。

こういう、コンピュータを使う手順を細かく解説するサイトじゃないので色々割愛しますが、いろいろやっていくとハンコの立体がパソコンの画面に顕現します。
どやさー。


これを、3Dプリンターでプリントするために形式に変換してUSBメモリにコピーして3Dプリンターに送る、と。

今回は紫外線で硬化するレジンを使って作るので、下が透明なフィルムになっているバットにレジンを注ぎます。

あとは印刷するデータを選んで開始ボタンを押すだけ。

開始すると上からプラットフォーム(造形物の底面がくっついて生えてくる土台)が降りてきて一定時間ごとに上下しながら造形していきます。

2時間後。

プラットフォームから造形物を外します。

ガッチリくっついてましたが取れました。

取れたら余分なレジンを洗浄。

洗浄したら紫外線ランプで二次硬化をしたりサンドペーパーで磨いて滑らかにしたりUVカットスプレーを掛けたり更なる後処理をしてようやく完成。

どーん、じゃんけん氏の肉球ハンコ

後ろの部分にはじゃんけん氏のハンコだと分かるように『じゃ』と刻印しました。

では、さっそく押印の儀。

ニャっと紙に押します。

キレイに押せました。猫の肉球が紙に赤いハンコとして押されるのを見ると、なんかこう、良いなと。ハンコを押すの、良いなと思いました。思わずニヤけてしまいます。

自分で作ったハンコを押すのは楽しいので、ニャニャニャニャニャと連打してみました。

ひとしりき楽しんだあと、ベッドの隅で惰眠を貪っていたじゃんけん氏に見せました。
とても迷惑そうにしていました。

次は何をハンコにしようか、次回に続くのニャ。
ライター:松本圭司
第一回:「いもばん」の楽しさをもう一度
第二回:いもばんであのハンコが完成!
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