

昨今、ハンコが邪魔者扱いされている。それは分かる。確かに、押す意味を感じられないハンコや、押しても楽しくないハンコが世の中には多すぎる。そんなハンコは無くしてしまえばいい。
でも、押して楽しいハンコだってあると思うのだ。ハンコに逆風が吹く今だから、ハンコを作って押していきたい。
そんな小出しの連載。
編集部よりあらすじ
逆風のハンコに光を当てる新連載。いも版から始まりいろいろなハンコをめぐります。
1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)
前の記事:秋の夜長の暗闇坂めぐり
> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

ライター:松本圭司
第一回:「いもばん」の楽しさをもう一度
第二回:いもばんであのハンコが完成!
※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!
『いもばん』の楽しさをもう一度
子供の頃、年賀状にいもばんを押しただろう。サツマイモの断面を彫ってハンコを作るアレだ。なに?知らない?そうなの?やるでしょ?いもばん。

いもばんの思い出がみんなにあるのか無いのかはこの際置いといて、サツマイモでハンコを作る文化があるわけです。
あれはなんだか楽しかった。今で言う『食べ物で遊ぶ』の典型だけど大人も怒らなかったしTwitterで炎上することもありませんでした。
作っていきます
いもばんというからには、使うのは芋。ジャガイモではなく、サツマイモ。奮発して鳴門金時を買ってきました。

僕が子供の頃は昭和50年代とか60年代で、西暦なら1980年代。今から40年前は芋も肉も野菜も、食べ物が全体的においしくありませんでした。肉は臭く、固く、野菜も味が薄くて芋もそれほど甘くない(海育ちで実家が魚屋なので魚は美味しいものを食べてました)。
多分品種とか作り方とか流通が今と違ったせいだと思います。トマトは固くて甘みは無く、ピーマンも苦かった。今の美味しい肉や野菜を食べると、40年分の進歩を感じます。
もちろんサツマイモも今のほうが美味しいです。ハンコにしちゃうんだけど。

これを削っていきます。

包丁で形を整えていきましょう。サクサク削れて気持ちいい。

切り出した芋の切れ端はフライパンで焼きます。

芋を削り、芋を焼いていく。どんなハンコが出来るのか?それはまた次回へつづく。
ライター:松本圭司
第一回:「いもばん」の楽しさをもう一度
第二回:いもばんであのハンコが完成!
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