これ給食で出たやつだ……
思い出すきっかけは、富士正食品の「ピーナツハニー」の個包装タイプを手にしたことだった。
千葉県の親戚が荷物のすきまに詰めてくれた。近所のイトーヨーカドーで買ったそうだ。
これ、私が小学生~中学生のころ住んでいた、埼玉県日高市の学校給食で出てたやつなのだ。
あのころと一切かわらないイラスト(彩色もまったくおなじ)に、ピンと来るなんてもんじゃない、はっきりした記憶のよみがえりがあった。
勝手にピーナツ太郎と名付けて呼ぶほどの浸透ぶりだった
あわてて当時同じ小中学校に通っていた妹に知らせたところ「こいつ……友達と『ピーナツ太郎』って勝手に名前つけて呼んでた子だ……」と私と同様の衝撃をもって再会をうけとめていたから、埼玉の日高市(名物は うど)でも完全になじんで愛されていたのがわかる。
富士正食品は落花生商品をはじめ、佃煮やゼリーなどを扱うメーカーだそうだ。
「ピーナツハニー」は昭和39年(1964年)からのロングセラーで今回私が入手した個包装タイプははっきりと「給食用」としてサイトに掲載されていた。
給食用の商品を小売りもしてくれていたことで今回こうして巡り合えたと思うとありがたい。
千葉出身者に聞いたところ、やはりこのパッケージで20年以上前に給食に出ていたとのこと、千葉出身者と同じ「なつかし~い」は、そのまま埼玉へも及んでいたのだ。
パッケージのちからがすごい
話題としてはもうこれで以上終了なんだけれども、今回思い知らされたのはパッケージの追想力だった。
というのも、千葉の親戚はかねてからピーナッツみそを送ってくれていたのだ。しかし私は給食で食べていたこととは結び付けられずにいた。
それが、ピーナツハニーのあの子のパッケージを手に取った瞬間ぶわっと領域が展開したんである。
ピーナッツみそは食べ物として落花生圏外に暮らすものにとっては珍しい。ピーナッツに味噌はちょっと意外な組み合わせで、しかもそれが破格においしいのだからそこに畏れが発生せざるを得ない。
その畏怖とインパクトが、自分にもともとあるはずの記憶をおいて先に走っていたように思う。
まさか自分の人生にもピーナツみそと並走していた期間があったとは思い出せなかったのだ。
私にも懐かしかったんだ、ひとごとじゃなかったんじゃん! といううれしさ、今後ピーナツみそになれなれしくする気概は完全に醸成された。
とはいえ東京に暮らす私の近所のイトーヨーカドーやコープには売られておらず、そこはやっぱり千葉の特権であろう。
千葉でもどこでも見つけたら、かならず手堅く買っていく。
古賀さんが給食で食べたというピーナツハニーはこちら
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