手巻き寿司パーティーみたいになった
トルティーヤは焼きたてがおいしいので(特にコーンは冷めると極端に味が落ちる)、焼けたらすぐに具を乗せて食べていく。
ホワイトコーン、ブルーコーン、フラワーのトルティーヤはそれぞれ違った個性があり、張り切って用意した具の種類も豊富。さらにサルサが加わるので、その組み合わせは無限大。
自由は時に不自由を生む。誰も正解がわからないので、参加者全員の目が泳いでいた気がする。
本物の味を知らずに作った本格タコスだが、手作りの厚い皮が「細かいことは気にするな」と肩を叩いてくれる先輩のように、すべてを力強く包み込んでくれる。欲張りすぎるとこぼれるけど。
なんといっても生地を専用機械でプレスして焼くというアトラクションが他にない魅力である。昔のニンジンみたいに脳がおいしいと認識するまで時間が掛かるブルーコーン、包容力抜群で万能型のホワイトコーン、食べ慣れたうまさのバター入りフラワー、どのトルティーヤもムイブエノ(とてもおいしい)。
これはどう組み合わせてもおいしいやつだ。タコパ、楽しいじゃないか。
タコスはすごくおいしいのだが、生地がやたらと厚いこともあって、そんなに何個も食べられない。だからこそ欲張って具を何種類も載せたくなる。少食ぞろいのメンバーだったし。
その結果として、子どもが好き勝手に作る手巻き寿司みたいな、やたらと具沢山なタコスが誕生しまくった。前菜として冷麺をしっかり食べるなよという話だが、食べたかったのだから仕方がないよねと誰も反省などしない。
以下、参加者が作ったタコスの一部である。
こ素人の集まりによるタコパなので、本場の人に言わせればツッコミどころが100個くらいあるだろうけど、とにかく楽しかったので良し。具とサルサを欲張りすぎて、何を食べているのかよくわからなかったけど。
日本からはるか遠い国のアメリカで、カリフォルニアロールという具沢山の巻き寿司が生まれた理由が分かった気がする。