特集 2024年8月9日

日帰り温泉がある「ぎょうざの満洲」が最高すぎる

先日、群馬県の沼田に河岸段丘を見に行ったおり、日帰り温泉つきのぎょうざの満洲があったので行ってきた。

温泉に入って、ぎょうざの満洲で飯が食える。
想像しただけでたまらない。

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

前の記事:「日本一美しい」という河岸段丘を見に行く

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老神温泉の日帰り温泉「東明館」

吹割の滝から5キロほど南下したところに、老神(おいがみ)温泉という小さな温泉街が、片品川の渓谷に張り付くようにある。 

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老神温泉です

この日は最高気温が35度の猛暑日で、殺人的な日差しの中フラフラしながら温泉に向かう。

日曜日であったものの、温泉街は誰一人も外を出歩いておらずひっそりと静まり返っている。

パンフレットなどを見ると、老神温泉では12年にいちど巳年に全長108メートルもあるバカでかいヘビの神輿が街を練り歩く祭りが行われるらしい。
そういったイベントがあるときはかなり賑やかになるようだが、今日は暑いからなのか、それとも元々こんなに人が少ないのか、なぜかはよくわからないけれど人の気配がしなかった。

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こんなに賑やかそうな温泉街だが、人の気配がしない

温泉街を抜け、真っ赤で立派な吊り橋、内楽橋を渡る。その先にみえる温泉旅館「東明館」が、「日帰り温泉のあるぎょうざの満洲」だ。 

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片品川の渓谷にかかる内楽橋

緑色の渓谷に真っ赤な橋が強烈に映える。この先に中華料理を食べられる温泉旅館があると思うと『千と千尋の神隠し』みたいな話である。

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駐車場、かなり広いです

近くに「ぎょうざの満洲」がない地域に住むひとたちにとって、ぎょうざの満洲というと、一種のエキゾチックな響きがあるのではないか。
満州とかいう、今では消滅してしまった地名を名乗っているのもいい。
ぎょうざの満洲は、埼玉県所沢市発祥の中華料理チェーン店であり、当サイトでもずいぶんまえにそのよさを取り上げて紹介はしている

件の記事ではマイナー餃子チェーンと紹介してはいるものの、西武線沿線や東上線沿線に限って言えば「餃子の王将」なんかよりもよっぽど知名度があるはずだ。 

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「お食事のみ 日帰り温泉 歓迎」という心強い文字に感動

ぎょうざの満洲の店舗は普通、駅前や駅ビルなんかに入っている店舗が多いけれど、ここは温泉旅館、東明館の中にぎょうざの満洲が入っている。というか、ぎょうざの満洲が運営している旅館が東明館ということらしい。

東明館は旅館ではあるものの、日帰り温泉料金700円を支払えば宿泊しなくても大浴場で温泉に浸かって、さらにぎょうざの満洲で食事をする……ということも可能となっている。

温泉に入れるぎょうざの満洲なんて、人気すぎて行列ができてるんじゃないかと心配したけど、そういうことはなく普通に入れた。やってきたのが開館直後の13時頃だったのが良かったかもしれない。

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ロビー横に、ぎょうざの満洲が!

はやる気持ちをおさえ、まずは日帰り温泉に入って滝のように流れている汗を洗い流したい。

フロントで日帰り温泉料金を支払うと、貴重品をロッカーに預け大浴場に向かう。

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硫黄の香り高い廊下の先に大浴場がございます

いわゆる「卵の腐った」と形容されるあの硫黄の匂いがたちこめる大浴場は、サウナはないものの、加水も加温もしていない源泉かけ流しの温泉で、露天風呂がついていた。

ぼくが入ったときは誰も入浴しておらず、思わず湯船で泳ぎそうになったが堪えた。

露天風呂の方にも入ってみたけれど、真夏の炎天下で、気温とお湯の温度が5度ぐらいしか違わないなかで入る温泉というのも「どっちもアツいわ!」となって、なかなか面白い。

ひとつだけネガティブなことを言うと、露天風呂に入っているとき、おそらくジガバチの仲間が顔の周りをブンブン飛びはじめて猛烈なアピールを始めた。
「湯船に叩き落としたろか」と思ってしまったが、すぐに慈悲の心を取り戻し、自分が屋内に移動することで難を逃れた。

温泉から上がると、座敷のある休憩所で一休みすることに。

休憩所はしっかり掃除されている上にクーラーがしっかり効いており、端的にいうと最高だった。

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吹割の滝の油絵が飾ってあった
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渓谷の眺めが絵のようだ

この休憩所から、見事な景色の渓谷が見える。

実はこの渓谷も河岸段丘の崖ということになるが、草木がもっさり茂っており、とても良い景色ではあるけれど、崖の様子はよくわからない。

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立派な崖〜
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すみません、ちょっと寝さしてもらいました

余計なものが一切ないシンプルな休憩所だが、ちゃんと涼しくて眺めが良く、最高すぎるので、横になって30分ほどマジで寝た。

⏩ いよいよぎょうざの満洲で餃子を食べる

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