腕に覚えのない人、集え!
出場は、不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、100回に1回しか動かないものを動くと言い張る、胆の強さである!
それでは6/29、ヘボの聖地カルカルでお会いしましょう!
ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。
日本中から腕に覚えのない者が集う炭酸の抜けた戦い、この夏も開催です!
>ヘボコンの最新情報はこちらのFacebookグループでどうぞ!
>Discordも仮運用中!
>Twitterもある!!
6/29(土)18:00スタート!無料で見られます!!「通知ON」でお見逃しなく!
2024/6/29(土)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
@東京カルチャーカルチャー(渋谷)
>出場受付は終了しました<
技術のない人が行き当たりばったりで作った「自称ロボット」(実質ガラクタ)に、むりやり相撲をさせるイベント、ヘボコン。ロボットコンテストと聞いてあなたが想像するもの……を全部のぞいて残った残りかすみたいなものがヘボコンである。
2014年の第1回から一切の技術的進歩がないまま、なんと今年で10周年である。無駄に歳をとってしまった感がすごい。失われた10年とはまさにこのことだ。
こちらは2016年のワールドチャンピオンシップの映像
しかしいったん積みあがってしまった歴史は止められない。今年は6/29に開催だ!
実際どんなロボットが登場するのか。前回出場のロボットをいくつかご紹介しよう。
もっと詳しく見たい方は、前回のイベントレポートも見てほしい。
勘で作ったロボットたちが繰り広げる拙き戦い!ヘボコン2023レポート
ちなみに大会はトーナメント戦なのでいちおう優勝が決まるが、技術力が低いことが尊ばれるヘボコンにおいては、優勝者は非常に雑に扱われる。なんだかんだでよくできたロボが勝ってしまいがちだからだ。1回戦で負けても全然OK、勝ち負けにこだわるのはむしろ愚行である。
かわりにもっとも栄誉ある賞とされているのが、会場投票にて決定する「もっとも技術力の低かった人賞」(通称:最ヘボ賞)。前回の受賞機はこちら。
もう一つヘボコンにおいて重要なルールが、ハイテクノロジーペナルティ。技術的に高度過ぎるマシンはペナルティ対象だ。高度と判定される理由はいくつかあり、
以上である。
ただしこれには例外があり、
該当するか微妙な場合は、Facebookグループ、Discord等で事前に確認してほしい。
会場は今年も東京カルチャーカルチャー。イベント概要はこちらである
2024/6/29(土)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
@東京カルチャーカルチャー(渋谷)
>出場受付は終了しました<
当日登場するロボットたちは、 厳しい予選(EXCELのRAND関数による抽選)を、運だけで勝ち抜いた32体。
技術力がもともとないうえに運まで使い果たし、もはやあるのは「相手が弱かったらワンチャンいけるかも」の精神のみです。
そんな低レベルの戦いを、ぜひご覧ください。
毎年お迎えしているゲスト審査員、今年も豪華メンバーをお迎えします。
まずはこの方!
栗原 一貴 さん(イグノーベル賞受賞者)
物議を醸すものづくりを得意とする情報科学者。津田塾大学教授、クーリード株式会社CTO。おしゃべりが過ぎる人を邪魔する銃、スピーチジャマーの発明により2012年イグノーベル賞受賞。宇都宮愉快市民。 著書に「消極性デザイン宣言」がある。
そしてもうひと方、こちらです!
すずえり さん(初代 最ヘボ賞受賞者)
自称ミュージシャン。
初代最ヘボ賞受賞者。コピーロボット研究家として、位置エネルギーエンジンを考案。ロボットのことはなにもわかりません。
ノーベル賞のパロディーとして始まった「人々を笑わせ考えさせた研究」に与えられる賞、イグ・ノーベル賞受賞者の栗原先生。
そしてロボコンのパロディとして始まったヘボコンで「技術力の低さでウケた人」に与えられる賞、最ヘボ賞の初代受賞者、すずえりさん。
規模は違えどどこか似たところのある、栄誉ある賞の受賞者が2人そろいました。
また、スポンサーのセメダイン株式会社様からも、技術開発研究者の方にセメダイン賞を決定していただきます。10周年にふさわしい豪華ゲスト陣です!
2024/6/29(土)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
@東京カルチャーカルチャー(渋谷)
>出場受付は終了しました<
今年は10周年ということで、ゴールドスポンサー・セメダイン株式会社様ご提供のもと、往年の企画が復活します!
その名も、「技術力の高い人によるデモンストレーション」。
そして2015年に開催した大型ロボット限定「ギガヘボコン」では、こんな対決も実現した。
おぼろげな記憶ではあるが、確か出場者にペッパーとの対決があることは伝えておらず、完全に偶然の組み合わせだったはずだ。
事前にソフトバンクの人に「Pepperは『人に寄り添う』がコンセプトなので対決向きではない」と言われていたのだが、いざ戦ってみるとけっこうな鬼神だった。動画が残っているのでぜひ見てみてほしい。
目を真っ赤に光らせ全てをなぎ倒すペッパー
というわけで技術力の高い人が作ったよくできたロボットを堪能できるこのコーナー、今年ご登場いただくのは、東京高専・ロボコンゼミのみなさん!
高専ロボコン2022の出場機をベースにしたロボットを披露していただく。この年のロボコンの競技は「ミラクル☆フライ~空へ舞いあがれ!~」。紙飛行機を飛ばしまくるド派手なバトルだった。
関東甲信越地区大会準優勝、全国大会出場の記録を持つこのロボット。以下のようなスペックを誇る。
ヘボコン当日は、この「∞∞∞(トリニティ)」をベースに、射出機構を再利用し、小型の足回りを取り付けたコンパクト版ロボットMONONiTY(モノニティ)」が登場する。
デモンストレーションしてくれるのはこの3人。
1年生の頃から毎年ロボットの制御を担当し続け、今年で5年生になった。
過去2回の全国大会に出場した経験があり、2021年の高専ロボコンでは箱の投げ積み動作を行うロボットで地区大会を優勝した。
また、2022年の高専ロボコンでは、写真に写っている∞∞∞(トリニティ)の制御と操縦を担当した。
現在は、後輩の育成にも力を入れつつ、自身も最後の高専ロボコンを楽しんでいる。
2022年関東春ロボコンでオブジェクト回収、射出機構を担当したことを機に、設計を始めた。
2023年の高専ロボコンでは写真左側の機体「SOPNiR」(スレイプニル)の足回りの機構設計、機体の外装デザインを担当。地区大会で技術賞を獲得し、全国大会に出場した。
現在は高専ロボコンに向け活動しつつ、趣味でも様々なロボットを作っている。
2022 年関東春ロボコンに出場。サンタのおつかいというチームで、主に回路と制御を担当し、ロボット目線で操作できるようにロボット搭載のカメラ映像をコントローラーに送信するシステムを作成した。
NHK ロボコン2023ではBチームのピットクルーとして全国大会に出場し、ロープすり抜け機構のロープ感知部分、一部外装の塗装を担当した。
現在は東京高専ロボコンゼミの新入生教育を担当している。
以上、前途有望すぎる3人の学生さんがその技術を惜しげなく披露してくれる。
高専生ということはみんな10代後半~20歳前後で、ヘボコンが始まったころは10歳以下。我々が一切進歩せず過ごした10年の間に、確実に技術を磨いて全国大会までのぼりつめた3人である。会場一丸となって、自堕落に過ごした10年への深い自省と自責の念とともにお迎えしたい。
そして今回もヘボコンTシャツを会場で販売します!
デザインは、昨年に引き続き「U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS / 七曜日(Nana-Youbi)」MVアニメーションなども手掛けたerror403氏。
モデルは東京高専のトリニティと同年、ヘボコン2022にて活躍したロボットパープルゾウさん(かーねるおいさん作)です。
見てると不安になる顔の造形とは裏腹に、お尻の曲線が妙にセクシーだったのが印象的だったマシンでもある。そのなまめかしさもしっかりイラストに反映されたTシャツだ。
今年だけの10周年記念ロゴ入りです。お買い逃しなく…!!
2024/6/29(土)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
@東京カルチャーカルチャー(渋谷)
>出場受付は終了しました<
ヘボコン2024は下記の皆さまのご協賛により開催しております。
ゴールドスポンサー
シルバースポンサー
タミヤがお届けする、小学生向けの「モノづくりとプログラミングのスクール」です!
全国各地で、たくさんの小学生が「自分のアイデアを形に」しています。
将来、その生徒達が、ヘボコンで大活躍する日を楽しみにしています!
「PCBGOGO」は中国・深センの基板製造&部品実装メーカーです。世界中の10万人以上のお客様に高品質なプリント基板と実装サービスを提供しています。
モノづくりで未来への橋を架け、PCBGOGOとともに、新しい発想を生み出しましょう!
メディアスポンサー
ヘボコン2024では、大会をサポートしていただける企業様を募集しております。資料をお送りしますのでぜひご連絡ください。
→ヘボコンお問い合わせフォーム
特典はサイト上(告知やレポート記事など)へのロゴ掲出のほか、会場での配布物の配布、イベント中のスポンサー紹介など。最上位のプランでは司会者衣装や土俵に大きくロゴを記載します。テクノロジーやものづくり関連、STEM教育関連の企業様に特におすすめです!もちろんその他の企業様も大歓迎です。
記事を掲載していただけるメディアスポンサーを募集しております。上記お問い合わせフォームまでお送りください。
またヘボコン2024への取材をご希望のメディアさまは、こちらのフォームにご記入ください。ご取材お待ちしております!
出場は、不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、100回に1回しか動かないものを動くと言い張る、胆の強さである!
それでは6/29、ヘボの聖地カルカルでお会いしましょう!
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