特集 2019年5月23日

ヘボコン2019、7/21(日)開催!出場者募集中

ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。
2016年のワールドチャンピオンシップに続き、昨年から年に1回の全国大会がスタート。日本中から腕に覚えのないものが集う炭酸の抜けた戦いが、今年も始まります!

参議院選挙の投票を済ませてから会場に来ていただいた方は、受付で「投票してきたので特典ください」と言っていただければ、特典シールを差し上げます。観客/出場者問わず。限定100枚、先着順です!

>観戦チケット発売中!!

>ヘボコンの最新情報はこちらのFacebookグループでどうぞ!

インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:テトリスのキーホルダーにプレステのコントローラーをつける

> 個人サイト nomoonwalk

ヘボコンとは?

ヘボコンがなんであるか、についてはひとまずこの映像を見てほしい。

 

技術のない人が行き当たりばったりで作ったガラクタに、むりやり相撲をさせるイベントだ。「ロボットコンテスト」といわれてあなたが想像するもの……を全部のぞいて残った残りかすみたいなもの。それがヘボコンである。 

 こちらは2年前のワールドチャンピオンシップの映像

そしてこちらに昨年のイベントレポート!
ヘボコン2018レポート~ロボットが貝塚になった日

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昨年出場のロボットをいくつかご紹介

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大統領がモチーフ。そこはかとなくクトゥルー感が漂う。(グレイトアゲイン(淺野義弘))
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必殺技は「パーが上下します」。上下するからなんなのか。(じゃんけん号(KSC))
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放送日の都合で会場では言えなかったのだが、実は去年はTV番組の企画でAKB48のメンバーが出場していた。コンセプトは「ひとりっ子なので妹を作りたい」。こちらは構想段階のスケッチ(私の妹ロボット 佐藤八海(佐藤家))

アイドルがどこまでやれるかと正直ちょっと甘く見ていたものの、ふたを開けてみると予想以上の異形が出てきてハッとした。完成図がこちら。

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口からスライムを吐く。

プロのエンターテイナーの底力を見せつけられた思いである。

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昨年の優勝機。後ろの風景が正面のiPhoneに写るため、実質透明。透過技術と引き換えにiPhoneが割れるリスクを背負っていた(透明なロボット(しゅろっと))

ちなみに大会はトーナメント戦なのでいちおう優勝が決まるが、技術力が低いことが尊ばれるヘボコンにおいては、優勝者は非常に雑に扱われる。なんだかんだでよくできたロボが勝ってしまいがちだからだ。

かわりにもっとも栄誉ある賞とされているのが、会場投票にて決定する「もっとも技術力の低かった人賞」(通称:最ヘボ賞)。

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昨年の「もっとも技術力の低かった人賞」受賞機。貝塚(古代の人類のゴミ捨て場)をモチーフにしていたが、激しい戦いでバラバラになってしまい本当にゴミ捨て場のようになった。(モースとイン・ザ・シェル(こやしゅん))

出場者のみなさんは、ぜひこの最ヘボ賞を目指して頑張ってほしい。1回戦で負けても全然OK、勝ち負けにこだわるのはむしろ愚行である。

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ハイテクノロジーペナルティ

もう一つヘボコンにおいて重要なルールが、ハイテクノロジーペナルティ。技術的に高度過ぎるマシンはペナルティ対象だ。高度と判定される理由はいくつかあり、

  • 遠隔操作(リモコン操作など)
  • 人工知能(いわゆるAIに限らず、センサーやタイマーによる自動操縦等を含む)
  • その他、主催者が高度と認めたもの

以上である。
ただしこれには例外があり、

  • 市販品の機能をそのまま利用した場合はペナルティ対象にならない(その技術は出場者自身の技術でなく、金で買った技術である)
  • 自分で実装した機能でも、うまく動いていない場合はペナルティ対象にならない

該当するか微妙な場合は、Facebookグループ等で事前に確認してほしい。

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聖地・東京カルチャーカルチャー

会場は今年も東京カルチャーカルチャー。数年前に渋谷に移転したため、かつて聖地だったお台場とは別の場所にあるので間違えずに来てほしい。聖地が移転するってこともあるのだ。世の中には。

ヘボコン2019・イベント概要

2019/7/21(日)
17:30 OPEN 18:00 START(出場者は16:00集合)
東京カルチャーカルチャー(渋谷)

  • ロボットは完成させてお持ちください
  • 応募多数の場合は抽選です
  • 競技ルールはこちら→公式ルール

>>> エントリーはしめきりました <<<

>>> 観覧チケットはこちらから <<<

審査員:
スイッチサイエンス

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スイッチサイエンスは、最先端のテクノロジーを、より多くの人々が道具として当たり前に使える世界を目指して活動しています。具体的には、Arduino、Raspberry Piなどのマイコンボードやセンサー、モーターなどの電子部品を自社で設計、製造、または国内外から調達し、販売する事業を行っています。

無駄づくり 藤原麻里菜さん

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コンテンツクリエイター、文筆家、映像作家。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動とし、YouTubeを中心にコンテンツを広げている。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始。現在に至るまで200個以上の不必要なものを作る。2016年、Google社主催の「YouTubeNextUp」に入賞。2018年、国外での初個展「無用發明展- 無中生有的沒有用部屋in台北」を開催。25,000人以上の来場者を記録した。また、同年11月に「無駄なことを続けるために」を上梓。

>>> 観覧チケットはこちらから <<<

出場応募が多数の場合は抽選になるが、ある程度集まったらどんどん抽選していくので早めのご応募がおすすめだ。最終締め切りは6/5(水)いっぱい。


腕に覚えのない人、集え!

不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、ないものをあると言い張る、胆の強さである!

それでは7/21、ヘボの聖地カルカルでお会いしましょう!

 

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