観光はもっとはしゃいでいい
事の始まりは昨年のダイエット企画だ(*)。このとき僕ははしゃぎダイエットを提案した。そしていっしょに「はしゃぎ観光?ってどう?」と言ったのだった。その場にいた石井さん、月餅さんが即座に「いい!やりたい!」と言ってくれた。
それから僕のタスクリストには「はしゃぎ観光」という文字が加わった。
* 「大縄跳びに入れない人」ダイエットを実践した(2022.10.10掲載)

「留学」「マンションを買う」など人生のタスクリストは人それぞれだ。そこに「はしゃぎ観光」が入ることもある。
「はしゃぎ観光やるんで来てください」という暗号のような呼びかけで集まる仲間はマジ財産である。僕が社長だったら人財と書く。
と同時にここまで疑い深くないと詐欺に引っかかりそうで心配だ。

ここでは1分間はしゃぐことにした。

やってみると10秒ぐらいでやることがなくなる。
両手ピース、前後にスキップ、反復横跳び、手を大きく降る、それぐらいである。5秒で終わってしまう。はしゃぎは思った以上にクリエイティブで準備が必要だった。

新しい動きを人がやっていると、お、それいいな!という雰囲気になる。ダンスバトルに近い。


人がいい動きをするとそれに乗っかってシンクロする瞬間がある。はしゃぎのなかにドラマが生まれ、消えていく。

(………次、どうする?)(なにかない?)と真空が訪れる。

はしゃいでいる間は強制的に楽しい気分になっているが、終了とともにテンションが急降下する。飲みすぎた翌日の朝のようだ。

1分のはしゃぎはいい運動になる。
以前、家で毎日5分はしゃぐダイエットをしていたが、ふくらはぎを痛めてしまった。足は膝から下だけではなく、ふとももから動かすと筋肉を痛めないことがわかってきたが、それでははしゃぎではなくダンスになってしまう。はしゃぎ道は奥が深い。
この調子であと数か所はしゃぐ
今回ははしゃぎ+観光なのでほかにも名所を回ってみたい。


ここでは30秒、軽くはしゃいでみることにした。はしゃぎのバリエーションをつける意味もあるし、炎天下で危険、という理由もある。


このとき全員が二重橋を再現できていると感じていたが、全くできてなかった。



「あと20秒!」「もうちょっと!」と陸上競技の監督のようにはしゃぐ我々を励ましてくれた。人生にそんな日が来るとは思わなかっただろう。

猛暑日のせいか周りに誰もいないのでここでは再び1分、自由にはしゃいでみることにする。


1回のはしゃぎのなかで2回やってしまったらしい。はしゃぎのバリエーションを持つことの大事さ、はしゃぎへの真剣さが感じられる。


終わった途端に全員が歩いてどこかに行ってしまうのはなぜだろう。
成し遂げたにも関わらず、すでにはしゃいでいるのではしゃいで感情を表せない空虚さだろうか。
ここで次のスポットに行く前にインターバルを挟む。
