ハンカチで手を拭く人が気になる
ハンカチで手を拭くという行為は、もしかして菌へのエサやりなのではないか?
水分を含んだ布をポケットに入れて人肌に温める。定期的にまた水分を与える……。ずっと水分がある+人肌なんて、菌にとって最高の環境なのではないか。すぐ乾く服の裾で拭いた方が、菌の繁殖を抑えられるのでは?
しかし、ハンカチを使うことに、「清潔感」を感じている人が多い。ハンカチ派の人は、「服の裾で手を拭くなんてありえない!」と言う。
これは生活のバグなのではないか??本当のことが知りたい……!!
X(旧Twitter)で呟くと、かなり反響があり、ついに有識者のところまで届いた。そしてなんと、サイエンスアーティストの市岡元気先生が実際に実験してくれることに!!!やったーーーー!!!ついに長年の疑問の答えがわかる!!!
そして3カ月後。ワクワクしながら結果を待っていたら、元気先生から「結果が分かりました」と連絡が来た。
答えを聞きに、元気先生に会いに行こう!
GENKI LABOに潜入
ということで、市岡元気先生のスタジオ兼実験室のGENKI LABOにやってきた!
「毒入りスープは銀のスプーンに反応するのか?」「3秒ルールは本当なのか、菌を分析して検証」など、素朴な疑問を科学的に実験し、YouTubeにアップしている元気先生。
大量の水素缶が置いてあったり、何に使うのか謎のものがたくさんあって、ものすごく気になったが、まずは実験の結果を聞いていこう!
とりもち「ついに結果がわかったんですね!!」
元気先生「はい、色んな条件で3回試しました。実験結果を動画にしているので、説明しますね」
1回目の実験
1回目の実験は、全て新品のハンカチと服をを購入し、3パターンの菌の数を調べたとのこと。
1回目の実験
①新品のハンカチ(ポケットに入れる)。
②新品のハンカチ(カバンに入れる)。
③カーディガンの服の裾。
それぞれ手を拭く前、手を拭いてから4時間後の2パターン、菌を調べる。
こういう実験って電子顕微鏡が必要なのだと思っていたが、「寒天培地」と言うのを使うそうだ。
最初は目に見えないが、だんだん菌が増えてコロニー(菌の集まり)ができ、やがて観察できるようになるそうだ。普通に家でも実験できるとのこと。知らなかった……!!
果たして結果は……?
元気先生「コロニーの大きさは関係ないので、数に注目してください。まず手を拭く前を見ると、初期状態からすでに菌がいます。新品でもお店で売っている時に色んな人が触りますよね。埃とかもあるんで。」
とりもち「新品だからきれいっていう訳じゃないんですね」
元気先生「そうなんです。そして4時間後の方がやっぱり増えてます。菌の増え方的にはそこまで差がないですけど、カーディガンは結構増えてますね」
カーディガンの菌がピンクっぽくて怖い。やはり服の裾よりハンカチの方が清潔なのだろうか……?