霊芝を探して
マンネンタケは吉祥タケやサイワイタケなどとも呼ばれているけれど、現代では「霊芝(レイシ)」と呼ばれることが多い。ヒダナシタケ目サルノコシカケ科マンネンタケ属に属するキノコだ。
以前から霊芝の存在は知っていたけれど、高い。買うと、とても高い。北半球の温帯に広く分布しているので、日本でも自生していても不思議はないのだけれど、そう簡単には見つからないのが霊芝だ。
霊芝に近いものはあるけれど、目指している霊芝を見つけることはできなかった。古くから煎じて飲まれ、現代では錠剤などにもなっている。大阪花博の国連ピースガーデンのWHOの出展品としても霊芝は選ばれている。体にいいのだ。
霊芝を見つけることができなかったので、知人に相談したところ、知人はめちゃくちゃ霊芝を持っていた。知人は知人の知人にもらったそうだ。知人の知人は霊芝の人工栽培をしていて、それを分けてもらったらしい。
霊芝を見る
霊芝は乾燥させると腐敗しない。そもそも硬くてそのまま食べることはできないので、昔から煎じて飲むことが一般的だった。今では錠剤や顆粒などに加工され販売されている。もらった霊芝は乾燥したものだ。
匂ってみると、トリュフチョコの周りについている濃い茶色の粉みたいな香りがした。これ甘いんじゃないの、と思ってしまうような香りだ。ただ硬いのは間違いない。煎じるために千切ろうとしたのだけれどめちゃくちゃ硬かった。
乾燥しているので硬いけれど非常に軽い。農文教が出版している「食品加工総覧」の霊芝の項を読むと、装飾品や文具、インテリアなどにも使われていると書かれていた。軽いのでコルクのような感じで使われているのかもしれない。
霊芝を煎じる
私にとっては今回が初めての霊芝なので、変わったことはせず、シンプルに煎じて飲んでみたいと思う。霊芝を細く千切ってお茶のパックに入れて、鍋で煮出す。霊芝25gに、水400ccくらいの量が目安のようだ。
煮ている時は、特別に臭いということもなければ、特別にいい匂いということもなかった。乾燥椎茸だといい匂いなのだけれど、霊芝にはそれがない。さっきまでの少し甘い匂いもなくなった。そして煎じたものはとても茶色だった。


