ガンタッカーとは
ガンタッカーをご存知だろうか。
簡単に言うとでかいホッチキスみたいなものです。「ガン」と呼ぶ人と「タッカー」と呼ぶ人がいるが、私は「ガン」派。主に壁や木材に打ち付けることが多い。
ベニヤなど薄い素材なら、かなりガッチリと固定できる。木工の工作や、DIY、舞台のセット、展示などでよく使われるアイテムで、私も愛用している。
けっこう重い道具なので、金づち的に使えるようにもなっている。便利!
ただ、芯が出る面で金づち的に使うと壊れやすいので、絶対反対側で叩こう。壊れてしまうと、芯が2、3個ずつ出てくるようになってしまい、かなり使いづらいよ。
ガンタッカーのいいところは、固定のしやすさ、そして、すぐ取れるところである。
ビスや釘を使うより簡単で、めちゃくちゃ使いやすいのだ。簡易で止める時も便利である。
ビスや釘だと、まぁまぁ大きい穴が開くが、ガンタッカーは細い針なので、跡も目立ちにくい。
壁に固定する
いちばん使われるのは、壁や天井などに物を固定するときだろう。展示で、ガンタッカーを打っていい壁だと格段に準備が楽である。小学校の工作の展示などもこのガンタッカーをよく使っていると思われる。
コンクリートの壁だとガンタッカーが打てない。両面テープでは限界があるので重い作品だと絶望することになる。
私はかつて人形劇団に所属していて、その頃はよく背景の幕を壁に打ち付けていた。ガンタッカーが使える壁というだけで、かなり仕込み時間を短縮できて嬉しい。
急に大道具が壊れたときも応急処置で止められるし、上演には必須アイテムである。
キャンバスの固定
絵を描くキャンバスを張るのにガンタッカーを使うこともある。
専用のくぎがあるのだが、ガンタッカーの方が簡単だし早い。
練習用に描くなら全然ガンタッカーでいいと思う。
専用のくぎの方が見た目もキレイだし、取れにくい。でも、美しさを求めないのであれば、側面や裏側にたくさん打って強度アップすれば全く問題ない。
ちゃんと描くときは専用のくぎを使うことにしているのだが、他の人はどうしているのか気になって、絵の展示に行くと側面を見るのが習慣になってしまった。意外と側面までしっかり描いている人も多いのので、キャンバスの側面を見るのも楽しいよ。
木工系の工作に便利
今までも工作でたくさん使ってきたのに、なぜか記事内で紹介していなかった。こんなに便利で、活躍しているのに……!!
地味すぎて、特筆すべきことじゃないと思っていたのだ。
シンプルに板を固定する時にも使うけど、太いビスを打って木材が割れてしまった時の補強とか、接着剤が乾くまでの圧着のために使用したりなど、サポート的に使う場面も多い。
主役ではないけど、名脇役のような活躍で質を上げてくれるガンタッカーは、木工系工作の相棒である。私は家用とアトリエ用で2個持ってるよ。
安いものもたくさん売っているけど、やっぱりちょっといいやつの方が長持ちするし、パワーがあるのでおすすめです。
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