「たばこ」のフォントがかわいい
レトロなたばこ屋さんを街で見かけると、かわいくてちょっと嬉しくなる。随分と数が減って来ているようだが、ちいさな窓枠の向こうにちょこんとお店の人が座り、関係ない民芸品とかが置かれていたりするのを見るだけで面白い。
なにより看板の文字のフォントがかわいいのだ。
お店によって、少しずつ違うのも味わい深い。
私はこういうレトロなたばこ屋の看板を見かけるたび、密かにある願望を抱いていた。
「たばこ」を「たこぱ」に変えて、たこ焼きパーティーをしてみたい……!!
お店だし、看板を変えたりはさせてもらえないよな……。
……よし!それならお店の台ごとつくってみよう!と思い立ち、押入れにしまったノコギリを探しにいったのだった。
慣れない木工作業に格闘しつつも、なんとか出来上がったのがこちら。
私が思う、たばこ屋の概念をつめこんでみた。
どんな風につくったか早速説明していこう!
肉体労働の日々
いろんな場所でたこぱしたいので、出来れば分解して持ち運べるようにしたい。
木工職人の友人にアドバイスをもらいつつ、分解してコンパクトになる仕組みを考えた。
サイズはつくりながらなんとなく決めていけばいいやと思い、とりあえず木を切ってみることにした。
ちゃんと測ったつもりなのに、なぜこんなことに……。少しでも長さが違うと枠にならないため、微調整して一番短い木に合わせることにした。予定より3cmくらい小さい枠になったけど、まあいいか。
木を切るだけでもかなりの肉体労働である。普段使っていない筋肉を酷使している感じだ。
コーナンが遠い
次は組み立てるための金具を買いに行く。
品揃えがいい大きいお店に行こうと思ったのだが、木を切るので体力を消耗していたので、いつも行っているコーナンまでの道のりが異常に遠く感じる。
大学時代、最寄駅に学校を近づけるために校舎を押すという狂気じみたサークルがあったが、今ならそこに入部した人の気持ちがちょっとわかる。
少しでも家をコーナンに近づけたい。自転車で30分は遠い。次引っ越すときは徒歩圏内にコーナンがある物件にしよう。
とりあえず今回は、初めて近所の金物屋さんに行ってみることにした。老舗感がすごくて、ずっと入る勇気がなかったのだ。
どこに何があるかわからず呆然としていると、
「何つくるの?」
と、店のおじさんに聞かれ、簡単に説明すると、ものの数分で必要なものを全部揃えてくれた。
丸亀製麺でうどんを注文したぐらいのスピード感だった。どこに何があるか、完全に把握しているのだ。小さい金物屋さんだったけど、欲しいものは全部ある。おじさんも親切だったし、今後はここで買い物しよう!!
L字の金具は内側の角につける。これで強度がぐっとあがる感じがした。
そしてなんとか枠組みが完成!
これでなんとか木を切り出す肉体労働は終わりである。
ここで謎の達成感を感じてしまい、気が抜けて翌日昼の2時まで寝てしまった。でも、まだまだ作業は途中である。
塗装と看板
木を全部切り出せたので、次は色を塗っていく。
乾かしている間に看板をかいていこう!
たばこ屋の画像をよく見ながら、フォントを似せてかいていく。
撮影のスケジュール的に今日の夜には完成させなければいけないので、想像以上にあせっているということに気付いた。
おちつけ、私。たこぱは焦ってやるようなものでは無い。
主に暇を持て余した大学生がやる優雅な催しのはずだ。今から冬休みが2ヶ月続くようなゆったりとした心持ちで挑もう。
たこぱ屋開店
ついにたこぱ屋が完成!!
とりあえずすぐたこ焼きを食べたかったのでセブンで買ってきた。
たばこ屋で食べるたこ焼き、美味しさもひとしおである。
妹がココアシガレットをくれたのでそれも置いてみた。良い感じに無秩序である。