Googleレンズが海外旅行で大活躍
先日オランダとデンマークに旅行にいった知人が、スマホで使える「Googleレンズ」という機能がすごく便利だったと言っていた。
Googleレンズというのは、スマホにGoogleのアプリをインストールすると使える機能で、
僕ははじめてこれを体験したとき、すごすぎて「は?」と一瞬フリーズしてしまった。
今の技術ならこういうことはできるんだろうなと想像はしていたけど、実際に目にすると、あまりにスムーズに翻訳していて驚いた。
マジシャンがシルクハットを持っていたら「ハトが出てくるな」と想像はできるけど、実際に出てきたらやっぱり驚いて拍手してしまう。
それとよく似た、Googleレンズというマジックだ。
そんなGoogleレンズが旅先で特に活躍したのはレストランで注文をするときだったそうで、
このような文字だけのメニューが出てきたときに使うと、
どんな料理なのかを大まかに知ることができて便利だったという。
たしかに、ここまで何が入っているかが分かれば安心して注文ができそうだ。そして何より、ここが前菜のコーナーだと分かるのがありがたい。
逆のこともできるでは?
一方で、文字だけのメニューが出てきてしまい何も分からず注文するというのは、海外旅行の楽しさの1つでもある。
学生時代にベトナムに行ったとき、当てずっぽうで頼んだ料理が当時は知らなかった空芯菜の炒めものだった。
それがあまりにおいしくて、一緒に行った友だちと日本に帰ったらこの野菜の農家になろうと盛り上がったのはいい思い出だ。
先ほどの知人の話を聞いて、逆にGoogleレンズで日本語のメニューを外国語に翻訳すれば、日本にいながらああいう楽しさを体験できるのではないかと思った。
いろんな制限がなくなったとはいえ、そもそも海外にはそう頻繁に行けるものではない。
メニューとGoogleレンズの力を使って、近所で海外を味わえないか試してみよう。
そば屋にアラブの風が吹く
やって来たのは、家から電車で2駅のところにあるこちらのそば屋さん。
そば屋って、特に昔からやってるお店はメニューが文字だけのイメージがある。ここもそうであってほしいと願いながら中に入ると、
期待どおり写真が全くない文字だけメニュー。
そしてそこには「そば」「天丼」「おにぎり」などザ・和食が並んでいる。
しかしそこにGoogleレンズをかざしてみると、
突然そば屋にアラブの風が吹いた。なんだったら香辛料の香りまでただよってくる。
そして何より、
今さっきまで日本語で見えていたメニューなのに、アラビア文字になったとたん何が書いてあったか全く分からなくなる。
まるで記憶をなくしたかのよう。分からなすぎて興奮する。
そして上の写真のとおり、このお店は店内の壁にもたくさん日本語のメニューが貼ってある。なのに、今僕の目の前のメニューだけはアラビア語。A4サイズの時空移動だ。
全く分からないメニューからの注文だけど、とはいえ日本のお店なので、知ってる範囲の料理が出てくる安心感もいい。
そして、あの海外旅行での体験を日本で手軽に味わえている。飛行機すら乗らない、電車で2駅の海外だ。
いつもの街で世界一周
この体験が面白かったので他にもいろんなメニューで試してみると、
いつもの生活圏内で世界一周グルメツアーまでできてしまった。というより、もはやメニューが旅の目的になっている。
こうなると、今度は友だちとも一緒に旅行にいきたくなる。この楽しさ、みんなにも体験してもらおう。