飲み会にちょうどいい
メニューをGoogleレンズで翻訳するこの遊び、海外っぽさが味わえる楽しさに加えて、スマホさえあればできる手軽さが良かった。
友人たちとは、その後もときどき翻訳されたメニューの画像を送りあっている。
飲み会の話のひとネタとしてすごくいいので、ぜひやってみてください。
はじめに挑戦したのは、韓国語のメニューの中から魚料理をねらうピロさん。
この390円のメニューは、その安さから1人前の刺身なんじゃないかと予想したところ、
届いたのは焼き魚。けっこう違う料理ではあるけど、魚がきただけで十分と大喜び。
一方ことばさんは、「ボリュームがあるもの」という希望と、ジョージア語のメニューを関係づけられる唯一の要素、「文字がでかい」という理由でこちらを選んだところ、
自分が予想したとおりの食べものがきたらうれしいし、違っていてもその外れっぷりに笑ってしまう。どちらにしてもすごく楽しい。
そして実際の海外旅行でも、おなかが疲れてきたからさっぱりした野菜が食べたいと思ってたのに、揚げものがきちゃうことってあるだろう。
この居酒屋でも、地球の歩き方には書いてないレベルのささいな海外体験ができている。
一方で、アムハラ語(エチオピア)のメニューから唐揚げをねらうただけんさん。
ここまでの3人は値段や文字の大きさ、書いてある場所からメニューを選んでいたのに対して、具体的な文字に注目していた。
と、まるで考古学者のようなロマンあふれる推理を展開したのだけど、
しかしこれでは終われないと、引き続きどれが唐揚げなのか考えていると、
と、全くわからなかったメニューに共通点を見つけたことから、アムハラ語の解読がはじまった。
ピロ:肉っていう意味なのかな?
高瀬:あー、あり得るね
ことば:それかもしかして「焼いてある」とか「炒めた」みたいな意味?
そしてその後日本語のメニューも解禁して見くらべながら推理したところ、
ピロ:じゃあさ、肉じゃないけど焼いてある「焼きサンマ」だとどう?
全員:この5文字で「焼き」だ!
知らない文字の解読。映画『インディ・ジョーンズ』ならきっと隠された秘宝を手にしているだろうけど、我々が得るのは焼きサンマ。
それでもこの瞬間、この日いちばんの一体感が生まれた。
日本語のメニューと見比べられるからこそできる、言葉の推理が楽しかった。
※あとで調べたら、この5文字は「焼く」「炒める」「揚げる」といった火でジュージューやる感じの調理をすべて含んだ言葉でした。
メニューをGoogleレンズで翻訳するこの遊び、海外っぽさが味わえる楽しさに加えて、スマホさえあればできる手軽さが良かった。
友人たちとは、その後もときどき翻訳されたメニューの画像を送りあっている。
飲み会の話のひとネタとしてすごくいいので、ぜひやってみてください。
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