特集 2024年4月22日

カモを正面から見たい!

丸っとした肢体からのぞく一点の曇りもない瞳が私を射すくめるのだ。

冬に日本にやって来て池に浮かんだり、公園の遊歩道をてかてか横断したりするファニーな水鳥、カモ。

カモにこういう物言いをするのも何だが、キュートなアヒル口が強調される横やななめのアングルもいいけど正面がまたかわいいのだ。

バードウォッチングを絞り込んで、カモの正面ウォッチングを敢行したい。

1975年神奈川県生まれ。毒ライター。
普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。
最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー)

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> 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー

カモの正面がやばい件

水の上でぷかぷか浮いているカモはかわいい。

引越しセンターにもなっているポピュラーなカモ、カルガモ。

 

引越しセンターにはなっていないがカモといえばやはりマガモ。首から上の緑色が大好きでサイフもこの色にした。

木々を俊敏に飛び回る鳥のようにシュッとした感じでなくずんぐりとしていて、飛び方もなんだか重そうだけれど、水面に着陸する時には「着いたー!」と「さよなら人類(たまの名曲)」の歓声のように喜々としてしゅばばーっと飛沫を飛ばしながらランディングするのもいとおかし。

ヒャッハー!

ある日、公園の池の杭の上にたたずむカルガモを見て、かわいいもので満ち溢れているこの世界の中で、こんなにも際立ってかわいい状態が存在するのかと神々しささえ感じた。正面の姿がやばいぐらいかわいかったのである。

15年前の写真、丸いしかわいいし解像感もなんかなつかしい。

ずんぐりとして肉感たっぷりだがだらしなさはなく、均整が取れてまるっとした体。その中心に乗っかっている、これまたもっちりした顔の、一句詠もうかと思って考え始めたけどやめたみたいな表情がたまらない。

くちばしの左右からカイゼル髭のように持ち上がる線状の模様が気取り屋さんぽくてよい。

いろんなカモの正面を見たい、見よう。

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マガモを正面から見たい

カモといえばこのマガモをまず思い浮かべる人も多いのではないか。

首から上の緑がトレードマーク(オスのみだが)の「ザ・カモ」である。

 冒頭でカモのことを「アヒル口」と混乱を招く表現をしたが、アヒルはこのマガモが家畜化されたものなのでさらに混沌としてしまう。大変好ましくない表現である(なら直せ)

ちなみにアヒルといえば白だが、なんせマガモなのでマガモのような色合いをしたものもいる。見分け方は大きさとからしいが正直色を合わせられたら私にはよくわからない。

写真のはかなり大型で人をあまり恐れていないのでアヒルかも。

 

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キンクロハジロも正面から見たい

冬から春にかけて公園の池では小型で目つきのやばいカモ、キンクロハジロの集団をよく見かける。

金色の目で黒い体に羽根(の下部)が白いからキンクロハジロ。

瞳孔がパキッとした目が生み出す表情は多彩でコミカル。見ていて飽きない。 

ハトが豆鉄砲を食らったようなキンクロハジロ。
かたや落ちつきはらったメス。水面に浮かんでいることが多いので、ファインダーで捉えながらこちら向きに回頭するのを待つ。
目キマっちゃってるよ!

 

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スズガモを正面から見たい

キンクロハジロによく似たスズガモというカモがいる。河口や港など海の近くにいることが多く、キンクロほど近所で見かけないのでそんなに知られていないがファニーさは勝るとも劣らない。

機嫌悪そうだなー。

 

メスは茶色味でクチバシの根元のところが白くなる。やはり目つきがこわい。

 

麿赤兒みたいなのがいたが雑種かなにかだろうか。

⏩ 戦闘機が離着陸できそうなハシビロガモ

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