子供の頃から何度も行ったんです
僕が育った小湊から行川アイランドは車で10分ほど。歩いても行ける距離なので子供の頃から何度も遊びに行った。
小学校の遠足でも行ったし、小学生剣道の暑気払いでも行ったし、中学校の遠足でも行った。何度も行って飽き飽きするかと思いきや、僕はあのどうにもよくわからない雰囲気が好きだった。高校生の時に初デートしたのも行川アイランドだ。ウソだ。高校の時に彼女なんていない。
行川アイランドの魅力はやはり鳥のショー。中でもフラミンゴショーは人気が高かった。長い足のフラミンゴたちが、池の周りでサンバやワルツのリズムに合わせてダンスするのだ。時に激しく、羽根を羽ばたかせながら池を横切る姿はなんとも美しかった。
ジャンボ滑り台も人気だった
子供たちに人気だったのはジャンボ滑り台。単なる大きな滑り台だけど、子供たちは何度も登っては滑ってを繰り返していた。子供たちは、っていうか僕もその中に混ざってるんだけど。
ペンギンやアシカなんかもいて、テーマパークであり動物園であり、みたいな面白い場所だった。泊まったことはないが園内にはホテルもあったし、レストランもあった。今で言うとディズニーリゾートと同じ感じ。
しかし、1970年をピークに来客数は減っていった。赤字が続き、ついに2001年夏、閉園。その後同敷地内に老人ホームを作る計画が持ち上がったが現在工事は行われていない様だ。
当時の写真やパンフレットなど資料が揃っているサイトがありましたのでご紹介させていただきます。
行川アイランドのファンサイト*Party Island
あと、Youtubeには行川アイランドの廃墟を写した動画がありました。併せてどうぞ。
「行川アイランド」 - Namegawa Island - 完全版
さて、2010年の行川アイランドです
閉園から9年。久しぶりに行川アイランドに行って来た。行って来たと言っても中には入れない。行川アイランドは一方を太平洋、三方を山に囲まれた場所に作られていて、入園ゲートの先にあるトンネルからしか入れない。戦時中は軍事施設であったとも聞く。
そこのトンネルには厳重な門が作られていて、中には入れなくなっているのだ。いや、もし入れても勝手に入った時点で記事には出来ないんだけどさ。
トンネルを抜けてくる風は涼しく気持ちよかった。真夏になったらこのトンネルの前で涼みたい。
行川アイランド駅は健在
行川アイランドは閉園しちゃったけど、徒歩3分の行川アイランド駅は変わらずにそこにあった。無人駅だが最近Suica改札が付いたようだ。
上の写真は駅舎。僕はこういう駅しか知らなかったので、駅で待ち合わせるときに「駅の何処か」というのを指定する必要がある事を長らく知らなかった。
昔から無人駅だったが、日曜日であるこの日も僕以外の人間は駅にいなくて本当に無人駅だった。駅員がいないのは当然として、客もいない。
さて、本題です
以上の様に行川アイランドの今を紹介した訳ですが。下の写真は行川アイランドの駐車場を撮った物。一見何の変哲もない写真だけど、知ってる人は何かが足りない事に気付くはず。
それは一体何か。
答え
答え=フラミンゴ
かつて駐車場にはフラミンゴのオブジェがズラリと並んでいた。ちょうど下の写真のように(記憶に従って描いてみた)。確かこんな感じでズラリと並んでいて、この写真の左側も駐車場だったんだけど、そこにもフラミンゴが並んでいた。
それが無いのだ。なぜ無いのか?
フラミンゴは地元の人たちが持って行った
これは噂というか、多分実家で聞いたんだけど、閉園したときにフラミンゴオブジェを希望者にあげたのだという。だから勝浦を中心にフラミンゴのオブジェがそこらに散っているのだ。
房総に散らばるフラミンゴオブジェの謎を追え────。
今回のミッションは決まった。