れんさい企画「はじめての調味料づくり」
小麦粉から調味料が生まれる不思議
というわけでまずは、「小麦粉から甜麺醤を作る」をやってみたい。
小麦粉のことを、粉もんの材料としてしか意識したことがなかったため、想像がまったく追いついていないが、手を動かしたら見えてくる世界があるのかもしれない。
![IMG_3090.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6916/2994/1657/IMG_3090.jpg)
小麦粉、何を使えばいいのかがわからないぞ。
仕方がないので、パッケージに「パン」と書いてあるのをみて、発酵を連想し、そのイメージだけで、強力粉を使ってみることにした。
![IMG_3095.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/1216/2994/0499/IMG_3095.jpg)
小麦粉から作ったという人のブログなどを参考にしながら、材料を揃えてみた。小麦粉、小麦粉を練るための熱湯、塩、麹、以上。ミニマルというワードが脳をよぎる。
![IMG_3097.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/2716/2994/1749/IMG_3097.jpg)
![IMG_3099.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6516/2994/1792/IMG_3099.jpg)
![IMG_3101.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/9516/2994/1853/IMG_3101.jpg)
![IMG_3102.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/8316/2994/1874/IMG_3102.jpg)
![IMG_3105.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/2016/2994/1906/IMG_3105.jpg)
餃子かなにかの皮を作っているような気分になってきたが、今日はそっちじゃない。いったん餃子のことは忘れてくれ。そう自分に言い聞かせながら、練った小麦粉に塩と麹と加えていく。
![IMG_3113.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6916/2994/1934/IMG_3113.jpg)
![IMG_3114.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6016/2994/1964/IMG_3114.jpg)
![IMG_3134.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/4916/2994/1998/IMG_3134.jpg)
ごつごつした粘土をこねているみたいだ。この固さなら、象の置物とか作れるかもしれない。
![IMG_3135.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/9416/2994/2042/IMG_3135.jpg)
![IMG_3138.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6816/2994/2091/IMG_3138.jpg)
![IMG_3258.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/5816/2994/2155/IMG_3258.jpg)
![IMG_3268.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/5816/2994/2158/IMG_3268.jpg)
![IMG_3288.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6716/2994/2240/IMG_3288.jpg)
混ぜるのにそう時間はかからなかった。だが、ここからが長い旅路だ。諸説あるが、熟成までには1年近くかかるらしいのである。
2022年8月、そのころ世界はどうなっているんだろう。
みんな3回めのワクチンを受けているんだろうか。来週から始めようと思っているダンベル体操は、無事にちゃんと続けられているだろうか。いや、そもそも始めることができるのだろうか。
白い塊をただ眺めているだけで、さまざまな思いが胸をよぎってしまう。こわい。
これこそが、今すぐ食べられない食べものの凄みなのかもしれない。ごく自然に目線が未来へ向かってしまう。
豆豉も作ろう
続いて豆豉も作ってみたい。豆豉とは、大豆や黒豆に塩や麹を加え、発酵させたあと、干して水分を減らして仕上げる発酵食品だ。豆豉醤の主な原材料である。
レシピが見つからずに困っていたのだが、京都で作られている大徳寺納豆とほぼ同じ作り方である、という話にたどり着いた。
![IMG_3160.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/9016/2994/3287/IMG_3160.jpg)
思えば乾燥した状態の豆を、自分でふかふかにした経験がない。作り方の裏側を読んで震えた。工程ごとにかかる時間が長い。
![IMG_3069.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/2116/2994/3233/IMG_3069.jpg)
![IMG_3075.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/6316/2994/3367/IMG_3075.jpg)
レシピによれば、豆を煮てふかふかにしたら、そのあと、「はったい粉」をまぶす必要があるらしい。
「はったい粉」とは……? 初めて聞く名前だ。
![IMG_3149.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/8716/2994/4051/IMG_3149.jpg)
![IMG_3158.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/3616/2994/4072/IMG_3158.jpg)
![IMG_3164.jpg](https://dailyportalz.jp/application/files/1016/2994/4184/IMG_3164.jpg)
困った。ぜんぜんすり潰せない。我が家のミニすり鉢では太刀打ちできない、威風堂々とした固さだったのである。
次回、文明の利器(ミルミキサー)を手に入れたところから、続きを書かせてほしい。