特集 2025年7月1日

阿蘇・高森で田楽を食べる

阿蘇地方の高森という町で本格的な田楽が食べられるらしい。

田楽がいったい何なのかも分からず食べに行ってみたらめちゃくちゃいい料理だった。お前ら、熊本に寄ることがあったら田楽を食え!!

1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。

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ノーマークの田楽を台湾の知人から聞く

あらゆる情報が世の中に溢れている昨今、訪日外国人のほうが日本の観光資源について詳しいと聞く。田楽のことも台湾の知人から聞いてはじめて知った。この店を予約してるんだと言って田楽の店のウェブサイトを見せてきたのだ。

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アフターファイブに山道を走り抜けて行くぜ田楽の店に

わたしが住んでいる宮崎県の高千穂から車で40分ほど行ったところに阿蘇地方の高森という町があり、そこには田楽が食べられる店がいくつかある。

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田楽ってウマイんかなあ
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ついたぞ!高森田楽の里

高森には目ぼしいところで田楽の店が3軒あるのだが、そのすべての店名が変わっている。高森田楽の里、高森田楽村、高森田楽保存会である。田楽を中心に組織されたコミューンみたいでかっこいい。おれも仲間に入れてほしい。

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元舗という聞いたことのない言葉!
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高森田楽の里の雰囲気の良さ

今回は何の気なしに高森田楽の里という店を選んだのだが、田楽にたどり着く前から雰囲気がはちゃめちゃに良くてビビった。

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駐車場から店に続く道がいい
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ほらね
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登りきった先の、ほら、なんだこの雰囲気は
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茅葺きだし

日本庭園みたいな道、古民家、茅葺き屋根。これは確かにただの飲食店ではない。まさしく田楽の里だ。下手なテーマパークより雰囲気づくりへのこだわりが見える。

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ジブリみたいだ

建物の中は囲炉裏を囲むようにして各席が用意されていて、テーブルがない席もある。夏場の家電量販店くらい扇風機が設置されているのもいい。

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理想の老後生活を具現化したような一画
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田楽は熱い

席につくと熱された炭が運ばれてきた。

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熱い暑い
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鋤に取り付けられた網

ほどなくして五徳が設置され、そこに農具の先端に取り付けられた焼き網が乗る。ここまでやってくれるのかと感心するばかりだった。隙がなさすぎる。裏にめちゃくちゃ有能なコンサルでもいるのか。

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田楽定食と炭火焼鳥定食を注文した

田楽とはざっくり言えば串に刺した豆腐や野菜を焼いて味噌で食べる料理である。高森の田楽は地元産の里芋を使うのが特徴らしい。

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お店の人が具材を囲炉裏に挿していってくれる
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サワガニと野菜、里芋、豆腐
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ヤマメもある
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しかしなにを差し置いても熱い

そう、田楽は熱い。エアコンもない部屋で炭の前に座り続けるのだ。あっという間に汗だくになった。どれだけ飲み食いしてもカロリー0になるんじゃなかろうか。

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気を紛らわせるために焼酎を飲んだ(帰りの運転は同行者)

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