広告企画 2023年8月2日

シャーロックホームズの木製パズルが史上最高傑作

編集部から送られてきた木製の謎解きパズル。今回はシャーロックホームズがテーマのようだ。今までで一番仕掛けが凝っており、また、ストーリー性もあってめちゃくちゃ面白かった。

1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。

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編集部から送られてきた木製の謎解きパズル

以前、Clueboxという木製の謎解きパズルを紹介した。今回編集部から送られてきたのはClueboxシリーズの最新作。シャーロックホームズがテーマになっているようだ。

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左がその「シャーロック・ホームズの謎」というパズル。右は「アメイジング迷路貯金箱」という別のパズルだ。それぞれ単品のほか、セット販売もあるそうです。

公式の紹介動画も見ておこう。もしかしたら何かヒントがあるかもしれない。

かっこいい。ヒントは無かった。

ストーリーはこうだ。2023年、ロンドン警視庁の公文書館で発見された小包。そこに刻まれているのは「1914年」の文字。小包の中はカメラとメモであり、そのメモに書かれていたのは…

親愛なる探偵諸君
これまで長きに渡り、私は数々の深淵なる謎を解き明かしてきました。しかし今、私の時代は過ぎ、身をひく日を迎えようとしております。 そこで、諸君の中から一人、最も才知と技術を秘めた探偵に、私の一生をかけた仕事を託すことにしたのです。
私が生み出したこの一品、暗号化された仕掛けをほどこしたカメラを君に譲りたい。
カメラを開き、我が後継者の正体を、今明らかにするのだ。
敬具 S.H.

S.H.ってどう考えてもシャーロックホームズじゃん。シャーロックホームズも「敬具」とか使うんだ。 

この箱はシャーロックホームズが残したものだ。つまり今回の謎解きはシャーロックホームズからの挑戦状である。わくわくする。

ちなみに付属のカメラスタンドを組み立てれば立たせてカメラっぽくできる。謎解きとは関係ないおまけ要素だ。(やり忘れました。)

まずは恒例の全面チェック。

圧倒的情報量。

いままでのClueboxとの違いは、とにかく仕掛けが多いということだ。ガチャガチャと動かせるダイヤルやツマミがたくさんある。数えたら16個もあった。 もちろん、やみくもに動かしても何も起きない。

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ワトソンの気持ちで解く

シャーロックの仕掛けた謎だ。彼の実験に「やれやれ」と突き合わされる助手のワトソンになったつもりで解いていこう。

 

⚠️注意⚠️
できるだけネタバレを避けつつ紹介する予定ですが、どうしてもここからほんのりとネタバレ要素を含みます。少しのネタバレも無く楽しみたい方はここでおわかれです。ここまで読んでくれて本当にありがとう。商品はここから買えるようです。
↓↓↓↓

 

 

 まずはClueboxの定石「STARTと書かれた場所を見つける」をやる。

今回はさすがに見つからないかと思ったが、執念で見つけた。こんな分かりづらいところに書かれていたとは。
やれやれ、どうやら銀の球を左右に均等に振り分ける必要があるようだ。

いきなりパズルというよりアクションゲームが始まった。

シャーロックホームズと聞いて、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「SHERLOCK」をイメージしていたが、もしかするとこれはアクションシーン満載のダウニー・Jr主演の映画「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」に近いかもしれない。懐かしい。(急に語り出すオタク。)

最初の謎、クリア。

 謎をクリアするとポロッと部品が取れ、この部品を使って次の仕掛けを解き明かす。ひとつひとつ謎を解いていき、やがてそれらがつながる。いかにもシャーロックホームズという感じがするし、そもそも純粋にパズルとしてめちゃくちゃ面白い。

仕掛けもひとつひとつが練られていて「そう来たかっ」と思わされるものばかり。

手前にでかい目のマークがあり、奥を覗くと鏡になっている。鏡の向きをダイヤルで操作して謎を解くのだが、一筋縄にはいかない。
4つの事件の謎がひとつにつながるシーン。それぞれの事件の凶器や動機をダイヤル操作で選択する必要がある。
4つの事件をすべて解き明かした!これでクリアか?と思いきや、まだまだ続く。第一章が終わり第二章に突入と言った感じだ。(最終的に第三章まであった。)

 いままでのClueboxで最もボリュームが多い。ヘビー級だ。公式サイトいわく、「今作はCluebox史上最も難易度が高く、多くの謎が仕掛けられた超難関。 想定所要時間は通常の約2倍」だそうだ。実際、これは上級者向きだと思う。

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ギリギリを攻めたい

続く第二章と第三章の仕掛けがめちゃくちゃすごかった。でもこれを伝えようとすると強めのネタバレになってしまう。困った。でも言いたい。この感動を分かち合いたい……。

⚠️注意⚠️
というわけで、ここからはネタバレのギアをもう一段階上げてギリギリを攻めたいと思います。「さすがにそんなには知りたくないぜ!」という方はここでおわかれです。ありがとうね!

 

 

 

さて、第二章のテーマは映像。まさか木製のパズルで映像がテーマになるなんて思わないだろう。しかし、本当に映像が流れるのだ。二次元コードでWebサイトに飛ばされるとかじゃなくて、純粋に箱の仕掛けだけで映像が流れる。

第二章ではいままで動かなかったスイッチが動くようになり、映写機がONになる。
さらに色々ほどこすと、オレンジの枠の部分に映像が流れるようになる。そんなことある?

 これまで解いてきたClueboxで一番びっくりした仕掛けだった。シャーロック、すごいことしてくる。

 

そして、第三章のテーマは、指紋。

なんか指紋の絵が描かれている。

指紋?どういうこと?と思っていたら…

なんかやばい証拠品出てきた。これを使うのか。

 

そしてそれを解くと……

 

完全に解き明かしたことがわかるメッセージ。そして最後の演出もまたニクい。シャーロックらしい粋な演出が待っていた。おまえ~ (ぎゅっと抱きしめる)

 というわけで、ぼんやりとしか伝えられなかったけれども、とにかく仕掛けの質も量もすごい作品だった。シャーロックホームズ好きでもそうじゃなくても100%楽しめると思う。対戦ありがとうございました。

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もうひとつの箱「アメイジング迷路貯金箱」

さて、編集部から送られてきたもう一つの箱「アメイジング迷路貯金箱」も紹介しておこう。迷路は英語で「maze (メイズ)」なので、「Amazing」と「maze」でダジャレになっているのだと思う。

そんなダジャレボックスだが、発想が面白い。

球を転がして迷路をクリアすればよさそう。球転がしゲームだ。

最初、球は左側にある。迷路は右側にあるので、手前にあるトンネルを使って移動させる。

左奥の球を手前のトンネルを伝って右奥に移動させたい。しかしよく見ると出っ張りがあってつっかえる。

そのままの状態では迷路をスタートできないのである。 そういえばこれは貯金箱だった。

硬貨をセットしてダイヤルを回すと出っ張りが外れて迷路がスタートする。(公式サイトのGIFを引用。)
コロコロ。(公式サイトのGIFを引用。)

なるほどね、さっそくやってみますか。50玉をセットしダイヤルを回す。

ダイヤルの初期位置が良くなかったのか、50円玉がチャリンと吸い込まれ、迷路をスタートさせることができなかった。無駄打ち。

 

さて、迷路をクリアすると箱が開く。しかし、途中で球が穴に落ちると失敗。 

結局手持ちの小銭ぜんぶ吸い取られました。

箱の中のお金を得るにはお金を投入する必要があり、途中で失敗するとミイラ取りがミイラになってしまう。すでにこの箱の中にはたくさんの屍が眠っている。

最後に成功した者がジャックポット的にすべてを手に入れるのだ。

もしかして「沼」か?

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