特集 2024年6月4日

各種チェーン鰻を食べ比べ

15年分の鰻を食べたような気がします。しばらくいいかな…。

鰻という生き物は美味い。他の魚とも肉とも違った食感、風味、満足感。米との相性は抜群で、米と一緒に食べるために神様が作ったのでは?と妄想してしまうほどだ。しかし鰻は今や絶滅危惧種。個体数は減り続け、毎年シラスウナギが捕れなかった、今年の丑の日はどうなる?という報道がなされ、ついに2013年、環境省はIB類としてレッドリストに掲載した。

そんな生き物を食べるのはどうかと思ってしまい、ここ15年ほどほとんど食べずに来たのです…。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:幻想、月光、華恋、寿司のノリがわからない(デジタルリマスター)

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

遡ってみると2009年に食べたらしい

Googleフォトで過去の写真を検索したら、2009年の7月にこんなうな丼を食べていたらしい。2009年なので写真に位置情報が入る前であり、お店の写真も無いのでどこで食べたのかは分からない。

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どこで食べたのかは分からないが美味しそうな鰻だ。

その前が2006年11月で、人形町の鮒忠で食べたと記憶している。これは当時の職場の近くにあり、ちょいちょい食べに行っていたので覚えている。

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当時、このうな重定食が1200円だった。今なら2500円くらいするかな。

僕は2006年まで埼玉県の川越に住んでいた。 川越といえば芋と鰻で、僕はどっちかと言えば鰻が好きだった。

川越に住んでいた頃、一時期お金をまったく使えなかった頃があり、とうぜん鰻なんて食べられなかった(人生いろいろありますね)。その後運良く自由になってからはたまに鰻を食べていた。

下の写真は2003年9月の撮影で、FinePix4900Zという富士フィルムのデジタルカメラで撮影している。

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小川菊の鰻重。これが普通の鰻重(1800円)なのか上鰻重(2100円)だったのかは忘れたが、今はそれぞれ3900円と4750円というのだから驚きで、もう食べられません…。

川越には鰻屋さんが何軒もあるのだけど、中でも小川菊(おがきく)さんというお店の鰻が好きで、良いことがあると一人で食べに行っていた(川越に友達がいなかったのです)。

上の写真のちょっとあと、2003年11月には南千住の尾花さんで鰻を食べたようだ。こちらも小川菊さん同様、今や自腹で食べるのは無理という値段になっている。

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時間が掛かる鰻屋さんなので、まずうざくとか白焼きとかをいただいた。値段は覚えていないが30代男子が普通に払える金額でした。
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尾花の鰻重。当時の値段は覚えていないが、3000円前後だった気がする。

鰻に対して牧歌的と言うか、罪悪感なく食べられたゼロ年代が終わり、徐々に鰻が絶滅するぞという雰囲気が出てきた2010年以降、僕は鰻を食べるのを辞めてしまった。

そして15年、もしかして、そんなこと気にしてるの僕やネットの人達だけなのかも?と思い始めたのです。

以上、名店の鰻を踏まえて次のページへつづく。

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